藤井風 旅路

邦楽

【藤井風/旅路】歌詞の意味考察!感動で泣ける優しい卒業の名曲

2021年3月2日

スポンサーリンク

疑問に思う人

藤井風の『旅路』儚いけど温かい気持ちになる!この曲はどんなメッセージを含んでいるのか知りたい!

そう思ったあなた!
この記事を読めばこの詩の魅力がさらにわかります!

オラ!アジャノです!

今回はドラマ「にじいろカルテ」の主題歌「旅路」の歌詞に込められたメッセージを徹底解説&考察します!

歌は様々な解釈があるので、個人の解釈として参考までにお願いします!

藤井風初のワンマンライブ『NAN-NAN SHOW 2020』Blu-rayが遂にリリースされました!

【藤井風/旅路】歌詞の意味考察!感動で泣ける優しい卒業の名曲

聞いていると心が温かくなる一方で、どこか切なさを感じる不思議な曲ですよね。

人生を「旅路」に例えています。

人生を帰り道に例えた曲「帰ろう」と通じる部分がありますよね。
「帰ろう」の解説はこちらからご覧ください!

おすすめ
藤井風 帰ろう
藤井風【帰ろう】MVを徹底考察!赤い風船、少女、時計の意味は?

続きを見る

この歌の歌詞やメロディーは美しいですが、どこか切なさや儚さを感じますよね。
その理由は人生の苦い部分も全て正直に描いているから
だと感じました。

人生は辛いこともたくさんあります。
しかし、そこから目を背けずに全て優しく受け入れて前へ進もうとしている
そういう曲ではないかなと思いました。

また、この曲では「変わりゆくもの」と「変わらないもの」の対比が描かれています。
そしてそのどちらかを否定したり肯定したりするわけではなく、どちらも受け入れています。
1番では「変わりゆくもの」の美しさ。
2番では「変わらないもの」の美しさ。
これらが描かれています。

では、歌詞を詳しく見ていきます!

旅路 1番

あの日のことは 忘れてね
幼すぎて 知らなかった
恥ずかしくて 消えたいけど
もう大丈夫 旅路は続く

旅路 / 藤井風

解説:「あの日」と出ているように歌全体を通して過去を振り返りながら前を向いています

ここでは「後悔」が描かれています。
・知らず識らずのうちに人を傷つけてしまったこと
・恥ずかしい大きな失敗をしてしまったこと

引きずってしまうような過去もあるでしょう。
でももう大丈夫。
人生はこれから変えていける、やり直せるというメッセージが込められています。

あの日のことは 忘れるね
みんなだって 迷っていた
この宇宙が 教室なら
隣同士 学びは続く

旅路 / 藤井風
教室

解説:ここでは「赦し」が描かれています。
風くんのメッセージはいつも一貫しており「ネガティブな意識の解放」です。
帰ろうでも「私が先に忘れよう」と言っていました。

「宇宙が教室なら隣同士」
とても素敵な表現ですよね。
これから先の見えない旅路を進む卒業生に「みんな離れているように見えても繋がっているんだよ」とそっと背中を押してくれています。
また「宇宙」という大きく広くて変わらないものと、「教室」という小さくて学校生活を象徴する刹那的なものとの対比が描かれています。

果てしないと思えても
いつか終わりがくると
知らなかった
昨日までより
優しくなれる気がした

旅路 / 藤井風

解説:終わりを意識し始めることで大切に1日を過ごそうと思うようになる。
このような経験がある方は多いのではないでしょうか?

私達はその場で忙しい毎日を過ごしている時、それはつい永遠のように感じてしまいます。
例えば学校。
友達に言う「また明日」
この当たり前の日々がずっと続くような気がしますよね。

でも、どんなことでもいつかは終わりが来る。
変わるときが来る。
その「終わり」とちゃんと向き合うことで忙しく余裕のない毎日では気付けなかった「今の大切さ」に気付くかもしれません。

それは人生全体でも同じことが言えますよね。

あーあ
僕らはまだ先の長い旅の中で
誰かを愛したり 忘れたり
色々あるけど
あーあ
いつの間にかこの日さえも懐かしんで
全てを笑うだろう
全てを愛すだろう

旅路 / 藤井風
道

解説:長い人生の中でこれまでもこれからも数え切れないほどの経験をします。

それは素晴らしいと思えるようなことばかりではないかもしれません。

もし今が辛くて耐えられないと思っても、きっといつか懐かしいと笑える日が来る
混沌とした今の状況でこの言葉が自分に重なる方は多いと思います。

何事も変わる時が来る。
変わりゆくからこそ懐かしむことができたり、今を大切に生きることができる。

このように1番の歌詞では「変わるもの」を主に描いているように感じました。

2番では「変わらないもの」へシフトしていきます。

旅路 2番

お元気ですか
この町は相変わらず青春です
誰もがみな走ってます
まだ見えない旅路の先へ

旅路 / 藤井風

解説:自分の生まれ育った町。
この町で通り過ぎる人達誰もが、先の見えない未来をもがきながら、今日を一生懸命生きている。

つまり、もがきながら生きているのは自分だけじゃない。
とても勇気づけられる言葉ですよね。

「お元気ですか」と歌っていることから節目から多くの時間が経ったことを表していますね。
それは卒業であったり就職であったりするかもしれません。

また、ここは風くん自身の心情が描かれているのかもしれません。
彼は岡山の地方から突然上京をし、大都会東京で生きていくという不安でいっぱいだったと思います。

東京は変わりゆく町。
そんな中で彼が生まれ育った里庄町の仲間、そこで暮らす人達は今日も頑張っていて、相変わらず青春時代のまま変わらない町であるということ。
その安心感で励まされていたという体験談から来ているのではないでしょうか?

お元気ですか
僕たちはいつになれど少年です
心の奥底ではいつも
永遠を求めています

旅路 / 藤井風

解説:いつになれど少年。
主人公は「永遠」つまり「変わらないもの」を求めています。

つまり、忙しく変わりゆく日々にどこか切なさを感じ、変わらない「何か」を探しています。

ところで、この歌では通して「僕」ではなく、「僕たち」として歌われていることに気が付いたでしょうか?
おそらく「僕たち」は離れていても隣同士で、それはこれからも変わらないということを表しているように思います。

果てしないと思ってた
ものがここには無いけど
目にしてきた
手に触れてきた
全てに意味はあるから

旅路 / 藤井風

解説:しかし、果てしないと思っていた「もの」はここには無い。
ずっと続くと思っていたもの。それは何でしょうか?

青春であったり人生そのものでもあるかもしれません。
どれも必ず終わりがある。

何事も終わりがあるからこそ、そのかけがえのなさに気付くと1番では教えてくれました。
しかし、時にその「変わりゆくもの」は儚く切ないものに見えますよね。
人生は最終的にはやはり何も残らない儚いものなのでしょうか?

それは違うと彼は言います。
目にしてきたものや手に触れてきたもの、つまり経験思い出は今も変わらずに残っています。

そして、ここは1番との対比です。
1番では、かけがえのない「変わりゆくもの
2番では、かけがえのない「変わらないもの

どちらかだけを否定、肯定するわけではなく両方受け入れています。

あーあ

僕らはまだ先の長い旅の中で
何かを愛したり 忘れたり
色々あるけど
あーあ
これからまた色んな愛を受けとって
あなたに返すだろう
永遠なる光のなか
全てを愛すだろう

旅路 / 藤井風

解説:私達はこれからもまだまだ長い旅路を歩いていきます。

その中で多くの愛を感じていく。
全ては神様から与えられたもので、最初から何も持っていない。
だからこそ、「ください」ばっかりではなく周りの人に愛を与えていこう
人に与えることは神様や与えたくれた人に恩返しをすることにも繋がるから。

そう教えてくれているのではないでしょうか?

「永遠なる光」
その光はずっと変わらない思い出や経験のことです。
そしてその変わらないものがあるからこそ、変わりゆくもの(人生)は意味のあるものとなって輝き照らされます

旅路、今を生きるとは?

いかがでしたでしょうか?

今を生きる
風くんのメッセージはよくこの事を教えてくれますが、今回は更に深い部分まで教わった気がします。
どういうことかと言うと、今を生きると言ってもがむしゃらに目の前のことだけを見て生きるのではなく、終わりがあるという事実としっかりと向き合うということ。

そして「変わらないもの」である経験や思い出も大切で全て意味がある。

そうやって過去も今も未来も一直線に繋がっている
そのことに気が付くと本当の意味で「今」がかけがえのないものだとわかり、大切に生きることができるのではないかなと感じました。

これから卒業ソングとして多くの人に歌われると思います。
合唱ソングとなるかもしれません。

この歌は多くの卒業ソングのように輝かしい未来だけを歌った歌ではありません。
この歌は、人生の温かい部分も切ない部分も正直に歌った曲です。
門出にぴったりであり、本当に温かい曲だと思います。

5月20日藤井風カバー集『HELP EVER HURT COVER』が復刻リリース!

『NAN-NAN SHOW 2020』DVD & 『HELP EVER HURT NEVER』アルバムはこちらから!

藤井風『青春病』のMV徹底考察はこちら!

おすすめ
藤井風 青春病
藤井風【青春病】MVを徹底考察!青春は刹那的だからこそ強烈に美しい

続きを見る

今日も読んでいただきありがとうございます!

こちらの記事もよく読まれています!

-邦楽
-,

© 2024 アジャノブログ