
スペイン語の受け身ってどう表現するの?
2つ形があるって聞いたけど違いは?
このような疑問にお答えします!
オラ!アジャノです!
スペインで留学しており、普段は英語やスペイン語などの語学の情報を発信しています。
現在はフランス語に挑戦中です!
今回はスペイン語の受け身について解説していきます!
この記事を読めば受動態を使いこなせるようになります!
【スペイン語文法】受け身表現を詳しく解説
SER + 過去分詞

「過去分詞とか現在分詞とか意味分かんないです!」っていう方もいるかもしれません。
めっちゃ簡単に言うと、現在分詞は「今も進んでいる感じ」で過去分詞は「過去の行動による結果」です。
そのため、現在分詞は「~しているところ」と訳されるのに対して、過去分詞は「~される(された状態である)」と訳されます。
・・・難しいですね。
とりあえず例文を見てみましょう!
Estas obras fueron organizadas por un artista mexicano.
(これらの作品は1人のメキシコ人アーティストによって企画された)
ここで大事なポイントを2つ紹介します。
①por + 名詞でこの行為を行った人が示される点
つまりこの文が、受動態でなく能動態ならこの「メキシコ人アーティスト」が主語になりますよね。
能動態なら「メキシコ人アーティスト」が「企画する」となります。
そしてこのpor + 名詞で必ずしも動詞の主体を表す必要はありません。ここは省略可です。
②過去分詞が主語と性数一致する点
「性数一致って何?」と思うかもしれません。
これは「男性名詞、女性名詞、そして単数名詞、複数名詞を主語に合わせる」ということです。
例文ではEstas obras(女性名詞・複数)→organizadasですね。
もし男性名詞が主語ならorganizadosになっています。
「過去分詞の形ってどうやって確認するの?」と思った方がいるかもしれません。
だいたいの動詞は基本形のarの部分を取ってado、erとirの部分を取ってidoなのですが、ponerがpuestoになったり、abrirがabiertoになったりと例外があります。
そこでReverso Textがおすすめです。
ここでは全ての動詞の活用形、現在分詞、過去分詞を確認できます。
アプリ版もありますよ。
スペイン語の翻訳サイトはここにまとめています。
【決定版】スペイン語の翻訳サイト 4選
SE + 三人称単数 or 複数

実際スペイン語話者はこっちの方をよく使っています。
これは特に話し言葉として使われることが多いです。
その1つの理由として形自体はシンプルだからですね。
いつもse + 三人称動詞です。
三人称単数、複数動詞は簡単に言うと、三人称単数(él,ella,ustedの動詞) 、三人称複数(ellos,ellas,ustedesの動詞)です。
「SEってなんなの?」という声が聞こえてきそうですね。
これはもうこういう形と覚えるしかないと思います。
SEにはreflexivo(再起動詞)、間接目的語のleがse、impersonal、そしてpasiva(受動態)など様々な文脈で出てきます。
もうなんのこっちゃですよね。
なんとなく「こんな使い方をするんだ」程度で大丈夫です。
とりあえず例文を見てみましょう。
Se buscan actores para una película.
(映画のために俳優が探されている)
俳優(actores)が探される(se buscan)ですね。
ここで主語が複数なので動詞も三人称複数になります。
Se habla español en muchos países.
(スペイン語はたくさんの国で話されている)
スペイン語(español)が話される(se habla)ですね。
ここで主語は単数なので動詞も三人称単数になります。
ここで大切なのはser + 過去分詞のように男性名詞、女性名詞の一致は起こらない点です。
主語が単数か複数かによって動詞は変化するのですが、男性名詞か女性名詞かによっては変化しないということです。
スペイン語の受け身は構文ごと覚えてください
いかがでしたでしょうか?
これを使いこなすにはたくさんの例文に触れて感覚的に覚えていくことが一番です。
ただ、se + 三人称単数or複数の方が圧倒的に使われていることは覚えておいてください。
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それでは、最高のスペイン語ライフを!