フランス語で「さようなら」の言い方を知りたい!
こういった方向けです。
本記事では、フランス語の「さようなら」「またね」などの表現を詳しく紹介しました。
ビジネスなどで使える丁寧語から友達に使えるカジュアルな表現まで幅広く解説しているので、この記事を読むだけでシチュエーションごとのフランス語表現を完璧に使いこなせます!(スラングも収録)
私はフランス語を独学して習得しました。この言語経験をもとにお話します。
【フランス語】さようならの言い方!丁寧語からカジュアル表現まで
今回はこのような順番でご紹介していきます!
それではいきましょう!!
フランス語の「さようなら」基本編
まずは基本的な「さようなら」の言い方をご紹介します。
丁寧な「さようなら」から友達間で使えるカジュアルな「じゃあね」、さらにはスラングまで幅広くご紹介していきます!
簡単に覚えられるものばかりなので、どんどん暗記してしまいましょう!
いつ使ってもOK
Au revoir(オーゴブワー)
訳)さようなら
「さようなら」の最も一般的な表現です。
直訳すると、「また会うまで」という意味です。
他のフレーズでも同様ですが、更に丁寧にしたい時に便利な言葉があります。
それは、敬称である『Monsieur(男性)』『Madame(既婚女性)』『Mademoiselle(独身女性)』です。日本語の「~さん」のようなイメージで、これを文末に付け加えるとより丁寧に聞こえます。
いつ使ってもOK
Bonne journée(ボン ジョゴネ)
訳)よい1日を
『Bonne 〇〇』はよく使われる表現です。
例えば、以下のようなものがあります。
Bonne 〇〇
- Bonne soirée(ボン スワゲ)・・・いい夜を
- Bonne nuit(ボン ニュイ)・・・おやすみなさい
これらのフレーズは『Au revoir』と一緒に使うとより丁寧に聞こえます。
例)Au revoir! Bonne soirée!・・・さようなら!いい夜を!
お店を出る時に店員の人に言ったり、友達と偶然道で出くわした時の会話の締めくくりなどに言ったりします。
仕事でのクライアントとの会話など、フォーマルな場面でも使うことができます。
カジュアル
Salut(サリュ)
訳)またね
カジュアルな表現ですが、とても広く使われています。フランスにいたらおそらく毎日このフレーズを耳にします。
『Au revoir』はいつでも使えますが、親しい家族や友達に使うには少し丁寧すぎる印象も受けます。そんな時にこのフレーズがぴったりです。
『Salut』は「こんにちは」という意味としても使えるので、ぜひ覚えておきたい便利な表現です。
カジュアル
À plus tard(ア プル タァー)
訳)じゃあね
『À plus tard』は超頻出表現の1つです。
省略形として、シンプルに『À plus(ア プルス)』と言ったりします。(この場合は最後のsが発音されます)
さらにテキストメッセージでは、『A +』と書くこともあります。『plus』を『+』として省略しています。省きまくっていますよね笑 これはかなりカジュアルなので、仲の良い友達間で使われます。
いつ使ってもOK
À tout à l’heure(ア トゥタ ルァー)
訳)あとでね
こちらも頻出表現です。
この表現は、話し相手とその日中に再び会う予定の時に使います。短縮形としては『À toute』と言ったりします。
似たような表現として『À tout de suite(ア トゥ ドゥ スイットゥ)』があります。こちらは「すぐ」会う予定がある時に使われます。(30分後や1時間後など)
そのため、『À tout à l’heure』に比べて、別れているスパンが短いです。
いつ使ってもOK
À bientôt(ア ビヤントゥ)
訳)またすぐに
こちらの表現は、先程紹介したフレーズとは異なり、次にいつ会うのかは特に決められていません。
その日中でもいいですし、来週でも使えます。
この表現は、また「すぐに会いたいという意志」が込められています。
何時間後など、本当にすぐ会うことが決定している場合は『À très bientôt(ア トレ ビヤントゥ)』と言ったりします。『très』は「とても」という意味です。
カジュアル
À la prochaine(ア ラ プロシェン)
訳)あとでね
『À bientôt』と同じニュアンスで、次にいつ会うかはっきりわからない場合に使われます。
この表現は最近の若者を中心によく使われいるフレーズです。
カジュアル
À demain(ア ドゥマ)
訳)また明日
学校や会社などで次の日も会うことが決まっている場合は『À demain』とよく言います。日本でも「また明日!」とよく言いますよね。
ちなみに『À + 時間』で「また〇〇に会おう」という意味になります。
例えば以下のようなものがあります。
À 時間
- À lundi・・・また月曜日
- À ce soir・・・また今夜
- À dans 2 semaines・・・また2週間後
- À dans 3 mois・・・また3ヶ月後
とても便利なフレーズなので、ぜひ覚えておいてください。
丁寧
Adieu(アデュー)
訳)さようなら
こちらはフランス語での有名な表現ですが、あまり使われることはありません。
『dieu』は「神様」という意味です。そのため、今生の別れを想起します。
もう相手と会いたくない時に皮肉として使う(破局など)、または、もう会えないという悲しい別れの場面で使われます。
カジュアル
Ciao!(チャオ)
訳)じゃ!
何か違和感を感じましたか?
そう。これはフランス語ではなく、イタリア語です!
しかし、スラングとして若者を中心に広く使われています。
特に電話を切る時によく使われます。親しい友達間でお別れの挨拶として使ってみると一気にネイティブっぽさが増しますよ。
借用語と言えば、『Bye(バイ)』も頻繁に使われます。英語です。
近年のフランス語では、英語の借用語が徐々に増えてきています。
フランス語の「さようなら」応用編
続いては、フランス語の「さようなら」応用編です。
お別れの挨拶と一緒に使える便利なフレーズや、少しひねりの効いたフレーズをご紹介します。と、言っても難しいものはないのでご安心ください!
「じゃあね」だけでなく、「気をつけてね」や「そろそろ行くね」などのフレーズを付け加えることができると一気にネイティブっぽさが増しますし、好感度も高いですよね。
ネイティブは様々なフレーズを使います。それらの表現が出てきた時に理解するためにも覚えておきましょう。
いつ使ってもOK
Je m’en vais(ジュ モン べ)
訳)じゃあ帰ります
超頻出フレーズです。
「その場から離れる」というニュアンスです。
例えば、会社で仕事が終わった時「仕事上がります」というような意味で使われます。
さらにカジュアルな場面でも使えます。例えば、パーティーで自分はそろそろ帰ろうかと思った時に友達に「じゃあ帰るね」と伝える事ができます。
カジュアル
Je me casse(ジュ ム カス)
訳)じゃあ行くね
『Je m'en vais』とほぼ同じ意味です。しかし、こちらの方がカジュアルで少しネガティブなニュアンスを含みます。
多くの場合、嫌な仕事・嫌な作業が終わって帰る時に使います。そのため、パーティーなど楽しいことから帰る時には使われません。直訳すると「苦労する」という意味なのでそう考えると納得ですよね。
同じ意味のフレーズとして『Je me tire』があります。
軽いスラングなので、ネイティブの方は「こんなフレーズ知ってるの!?」ときっと驚く表現です。
丁寧
Ravi d’avoir fait votre connaissance(ラビ ダブワー フェ ボートル クネッソンス)
訳)あなたとお会いできてよかった
初対面の人に別れを告げる時に使われます。
直訳すると、「あなたと知り合えてよかった」という意味です。
ただし、既に知り合いである人にこのフレーズを伝えると『Adieu』のような今生の別れを想起させてしまうので、お気をつけください。
いつ使ってもOK
Bonne chance(ボン シャンス)
訳)グッドラック
相手の幸運を祈る時に使います。「グッドラック」と同じ意味です。
仕事のプロジェクトなど、相手が何か大切なことを控えている時に特に使われます。
いつ使ってもOK
Bon courage(ボン クガージュ)
訳)頑張って!
『Bonne chance』とほぼ同じ意味です。しかし、こちらの方が相手の実力を願うニュアンスがあります。
つまり、『Bonne chance』が「運」を祈るのに対して『Bon courage』は相手の努力を応援するニュアンスを含みます。
いつ使ってもOK
Bonne continuation(ボン コンティニュアシオン)
訳)これからのご活躍を願っています
職場の同僚が転勤や異動になった時によく使われるフレーズです。少し長めの別れである際に「これからも元気で頑張って」と背中を押すニュアンスです。
さらに、友達が引っ越す時などカジュアルな場面でも使える便利な表現です。
いつ使ってもOK
Prends soin de toi(ポン スワ ドゥ トゥワ)
訳)気を付けて
相手を思いやった温かい表現です。英語の「Take care」に当たります。
『Fais attention à toi(フェ アトンシオン ア トワ)』もこれと同じ意味のフレーズです。
丁寧なあなたである「Vous」を使う場合は『Prenez soin de vous(ポネ スワ ドゥ ブ)』です。
多くの場合、これらの表現はとても親しい人のみに使います。
カジュアル
Bisous(ビス)
訳)キス
電話を切る際の頻出フレーズです。
『Bisous』とは頬にする軽いキスを指します。(フランスでは、挨拶の際に頬にキスをするのが文化です)
『Je t’embrace(ジュ トンブラス)』もよく使われます。直訳すると「私はあなたを抱きしめる」です。
メールや手紙の締めくくりとしてもよく使われます。
カジュアル
On s'appelle(オン サペル)
訳)連絡し合おう
直訳すると、「お互いに電話をし合う」です。
「連絡を絶やさないようにしよう」というニュアンスで使います。英語で「Keep in touch」です。
友達間でよく使われるカジュアルなフレーズです。
手紙などを「書く」場合は『On s’écrit(オン セクリ)』と言ったりします。
「あなたもね」の言い方
『Bonne soirée(いい夜を)』や『Prends soin de toi(気をつけて)』などのフレーズを言われた際、「あなたもね」と返したくなる場合があると思います。実際、このような場合はオウム返しするよりも「あなたもね」と言った方が自然に聞こえます。
そこで、最後に「あなたもね」の言い方をご紹介します。
いつ使ってもOK
Á toi aussi / Á vous aussi(ア トワ オウシ / ア ブゾウシ)
訳)あなたもね
最も一般的な「あなたもね」の表現です。英語の「You too」に当たります。
「tu(カジュアルなあなた)」と「vous(丁寧なあなた)」で使い分けてください。
同じ意味のフレーズとして『Á toi de même / Á vous de même(ア トワ ドゥ メム / ア ブ ドゥ メム)』があります。
多くの場合、『Merci(ありがとう)』の後にこれらのフレーズを言います。自分を気遣ってくれたことへの感謝が先ですね。
例)Bonne soirée! - Merci, á toi aussi(いい夜を! ー ありがとう、あなたもね)
いつ使ってもOK
Pareillement(パレモン)
訳)あなたもね
「あなたもね」のもう1つの言い方として『Pareillement』があります。
直訳すると「同じように」という意味です。使い方は『Á toi aussi』などと同じです。
他にも『Également(エガルモン)』も同じ意味を持ちます。
まとめ:フランス語で「さようなら」を伝えよう
フランス語の「さようなら」「またね」などのお別れの挨拶と一緒に使える便利なフレーズをご紹介しました。
初対面などのかしこまった場所、家族間のカジュアルな場所・・・などなど、どんなシチュエーションにおいても挨拶はとても重要です。
様々な表現が使えるとマンネリ化を防ぐことができます。
今回ご紹介したものを使いこなせば、ネイティブの人たちはきっとあなたの表現力の豊かさに驚きます。
これらのフレーズを一度に全部覚えるのは大変かもしれません。そのため、日常会話で取り入れたり定期的にこの記事を見返したりしながら少しずつ覚えていってください。
ちなみにフランス語はどのように勉強していますか?それについては、以下の記事で『フランス語おすすめの勉強法』を徹底解説を徹底解説しているので、参考にしてください。
フランス語の勉強法完全版【独学で中級に短期間で到達する方法】
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今日も読んでくださりありがとうございます!