フランス語で「美味しい!」ってどうやって言うの?どんな表現があるのか知りたい!
こういった方向けです。
本記事では、フランス語の「美味しい!」の表現を詳しく紹介しました。
カジュアルな表現から最上級の表現まで解説しているので、この記事を読むだけでフランス料理店に行った時に気の利いた一言が言えちゃいます!
私はフランス語、スペイン語、アラビア語、英語の多言語を勉強しており、どのようなフレーズが適切か熟知しています。
この言語経験をもとにお話します。
【フランス語】美味しいの表現!最上級の称賛も(カタカナの発音付)
今回はこのようなトピックでご紹介していきます!
カタカナの発音付きなので、今すぐ読むことが可能です。
※できるだけネイティブの発音に近づけましたが、やはり日本語では表現しきれない部分もあるため、そこはご了承ください。
それではいきましょう!!
「美味しい」の基本表現5選
まずは「美味しい!」の様々な言い方をご紹介していきます!
全て暗記する必要はないので、気に入ったものを数個覚えてみてください。
おいしいー!!
C’est bon(セ ボン)
最もよく使われる「おいしい!」の表現です。
この言い方は既に知っている方も多いのではないでしょうか?
『bon』は「良い」という意味の形容詞です。
この表現はちょっとした料理から高級料理まで幅広く使えて汎用性が高いです。
美味しい!
C’est délicieux(セ デリシユ)
上で紹介した『C'est bon』よりも丁寧な「美味しい」です。
『délicieux』は、英語の「delicious」に当たる言葉です。よく似ていますよね。
「美味しい」という意味の形容詞はかなりたくさんあります。
例としていくつか挙げてみました。以下の通りです。
「美味しい」に当たる形容詞
Savoureux|Goûteux|Délectable|Exquis|Succulent|Agréable|Divin|Merveilleux|Plaisant
少しだけ補足します。
「Délicieux』は食べてすぐ感じた印象というニュアンスを含む一方、『Savoureux』はじっくり長く味わった上での感想というニュアンスを含みます。とはいえ、ほぼ同じ意味なので両者を混同して使っても問題ありません。
そして、『Exquis』は絶妙というニュアンス、『Divin』は神々しいといったニュアンスを含みます。これらは最上級の称賛と言えます。
また『Merveilleux』は素晴らしいというニュアンスです。
このように様々な表現があるので、ピンと来たものを使ってください。
うまい!
Miam!(ミアム)
初めて聞いた人は猫の鳴き声!?と思ってしまいそうですが、これも「おいしー!、うまい!」といった感じのカジュアルな表現です。
子どもはもちろん、大人でも使うことができます。
英語の『Yum、Yummy』と同じです。
本当においしいです!
Je me régale(ジュ ム レガル)
「あー本当においしいです!」という意味です。
これは食事を楽しんでいるといったニュアンスがあります。
『se régaler』は、「ご馳走を食べる」という意味の代名動詞です。(「代名動詞って何!?」と言う方は今はスルーしていただいて大丈夫です!)
そのため、構成としては「私が私にご馳走する」という形になります。
絶品ですね
C’est un délice(セタン デリス)
「絶品ですね!」という丁寧な表現です。
『délice』は実に様々な意味を持っているのですがここでは「喜び」という意味で用いられています。
そのため、この料理を食べることができて心から幸せ、嬉しいというニュアンスです。最上級の褒め言葉ですね。
「美味しいです」と一緒に使える気の利いた言葉!
続いては、「美味しい!」と一緒に使える気の利いた一言をご紹介します!
単に「美味しい」だけではなく、「ここが特によかった!」と伝えることができたら相手もより一層喜んでくれます。また食べてからだけでなく、食べる前にも様々な表現が使えます。
それでは早速ご紹介していきます!
食べる前の表現
まずは食べる前に使えるフレーズをご紹介します。
食べる前に盛り付けの見た目や匂いなどについてちょっとしたコメントができると、かっこいいです。
料理を出してもらった時にウェイターの人に伝えてみてはいかがでしょうか?
美味しそうでよだれが出るよ
J’en ai l’eau à la bouche(ジョネ ル ア ラ ブッシュ)
直訳すると、「私は口に水がある」という意味になります。
これは「とても美味しそうなものを前にしてよだれが出る」というイディオムです。
英語では「It makes my mouth water」がこれに当たります。
盛り付けが素晴らしい
La présentation est superbe(ラ プレセンタシオン エ スペルブ)
フランス料理では盛り付けが特に大切です。
盛り付けは料理の一部として捉えられており、うっとりするほど芸術的な盛り付けもよくあります。
そのため、まずは盛り付けについて言及すると、作った側も「こだわったところに気付いてくれた!」と喜んでくれると思います。
『présentation』は実に多くの意味がありますが、ここでは「盛り付け、見た目」という意味です。
『superbe』は、「素晴らしい」という意味です。
本当においしそう!
C’est vraiment appétissant(セ ブヘモン アペティッソン)
直訳すると、「それは本当に食欲をそそる」です。
『appétissant』は「食欲をそそる」という意味の形容詞です。
「召し上がれ」という意味の『Bon appétit(ボナペティ)』はとても有名ですが、『appétit』はこれと同じ語源です。
食べている時・食べた後の感想
では、実際に食べた上での感想をご紹介していきます!
感想としては、具体的に何が美味しいのか伝えられると良いですよね。
これから紹介するフレーズを「美味しい」という言葉と一緒に使ってみましょう!
味付けが完璧です
L’assaisonnement est parfait(ラセゾヌモン エ パルフェ)
まずは味付けについての感想です。
味付けについて褒めるのは最も汎用性が高いかもしれません。
『assaisonnement』は、「味付け」という意味です。
『parfait』は「完璧」です。
お肉がこんがりしていて柔らかいです
La viande est très bien cuite, et tendre(ル ビヨンドゥ エ トレ ビヤン キュイットゥ エ タンドゥル)
お肉料理の場合は肉の焼き加減について言及すると良いですね。
『viande』は「肉」という意味です。
「cuit(e)」は、『cuire(火を通す)』という動詞の過去分詞です。
ちなみに、肉の焼き加減については以下のように表現します。参考にしてください。
- bien cuit(ビヤンキュイ) ・・・ウェルダン
- à point(アポワン) ・・・ミディアム
- saignant(セニャン) ・・・レア
- bleu(ブル)・・・ 超レア
野菜の食べごたえがしっかりしています
Les légumes sont bien croquants(レ レギューム ソン ビヤン クロコン)
野菜がメインの料理なら、噛みごたえがしっかりしていて美味しいという表現をするのもアリです。
『legume』は「野菜」という意味です。
「croquant」は『croquer(パリパリ食べる)』という動詞の現在分詞です。歯ごたえがあるものに使います。
とても上品な味です
C’est très fin(セ トレ ファ)
上品な料理である場合はこの表現もおすすめです。
『fin』は名詞では「終わり」という意味を持ち、形容詞では「繊細な、細い、純粋な」などなど様々な意味を持ちますが、ここでは「上品な」という意味です。
なんて素晴らしいんだ!
Comme c’est beau(コム セ ブ)
料理の素晴らしさに感動した時はこのフレーズを使ってみてください。
『Comme c'est + 形容詞』で「なんて~なんだろう!」という感嘆文になります。
『beau』は「美しい」という意味でよく使われますが「素晴らしい」という意味もあります。
そのため、食べる前も食べてからもこのフレーズが使えます。
というのも、食べる前に料理の盛り付けについて「(盛り付けが)なんて美しいんだろう!」と言うこともできますし、実際に食べてみて「(味が)なんて素晴らしいんだろう!」と言うこともできるんです。
とても上質です
C’est très gourmet(セ トゥレ グルメ)
こちらの表現は多くの場合、高級料理に対して使われます。
高級料理は、オートキュイジーヌと言います。フランス語で書くと『haute cuisine』です。
『gourmet』は「美食家」という意味です。「グルメ」は日本語でもよく耳にしますね。
よく食べました
J'ai bien mangé(ジェ ビヤン マンジェ)
食べ終わったらこのフレーズが便利です。
「たくさん食べて満足した!」というニュアンスを表します!
「mangé」の基本形『manger』は「食べる」という意味の動詞です。
んー!美味しそう、美味しい!
Mmmmm!(ンーーーー)
これは番外編ですが、フランス人は美味しいものを食べた時や見た時、「んーーー」と唸ります。
日本でも「んーー美味しい」って言ったりするので、割と似ているかもしれません。
例えば、『C’est délicieux』の前に『mmmm』と言ってみると一気にネイティブっぽく聞こえます。
まとめ:フランス語で「美味しい」を伝えてみよう!
フランス語の「美味しい」の表現を詳しくご紹介しました。
フランスのレストランでは、ウェイターの人に味の感想を言うのがとても一般的です。
更に、時にはシェフが厨房から出てきてお客さんの方へ来ることがあります。料理の感想を聞くためです。
そんな時のために、もし1つだけフレーズを覚えるとしたら『C’est délicieux』がどんな場面でも使えて丁寧かと思います。
それに加えて上で紹介したような追加の一言が言えるととても喜んでくれますよ。
世界的に見ても、フランス人は食べ物をこよなく愛します。そのため、食べ物に関する表現がバラエティー豊かです。
これらのフレーズを一度に全部覚えるのは大変かもしれません。そのため、日常会話で取り入れながら少しずつ覚えていってください。
ちなみにフランス語はどのように勉強していますか?こちらの記事で効率的かつ効果的にフランス語を習得するための勉強法をご紹介しているので、合わせてご覧ください。
フランス語の勉強法完全版【独学で中級に短期間で到達する方法】
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今日も読んでくださりありがとうございます!