スペイン語とフランス語ってどれくらい似てるの?
こういった方向けです。
本記事では、スペイン語とフランス語の似ている点を単語・文法・発音の観点から詳しく解説し、またなぜ似ているのかの背景についてもご紹介しました。さらに、同時学習することは可能なのかについても解説しています!
筆者はスペイン語、フランス語はもちろん、英語とアラビア語も話します。
この言語経験をもとにどこよりも詳しくお話します。
スペイン語とフランス語は似てる?共通点を比較!どっちも学習して解説!
今回はこのようなトピックでお話していきます。
それではいきましょう!!
スペイン語とフランス語の基本情報
スペイン語とフランス語ですが、結論から言うとかなり似ています。
これは個人的な感想ではなく、根拠があります。
ココがポイント
スペイン語とフランス語の祖先は同じ言語!
実は、言語の祖先が共通であるからなんです!
まず2つの言語の背景について少し説明させてください。
これから先に少し難しい単語が出てきますが覚える必要はなく、なんとなくイメージだけ掴んでいただけたら幸いです。
スペイン語とフランス語はどちらも「俗ラテン語」から進化した言語です。
俗ラテン語とは、かつてローマ帝国内で話された言語のことです。
皆さんは、どの言語も語族というものを持っていることをご存知でしょうか?
語族というのは歴史や文法の特徴から、起源が同じだと考えられる言語を分類したものです。
この語族を起点として、語派・・・諸群・・というように細かいグループへと枝分かれしていきます。
具体的に説明しますが、複雑なのでさらーっと聞いてください。
まず、インド・ヨーロッパ語族という大きな祖先があります。
そこから枝分かれしたものの1つである俗ラテン語(ローマ帝国での口語)が進化していき、ロマンス諸語へと発展を遂げました。
そしてスペイン語とフランス語はどちらもこのロマンス諸語に属しています。
んー難しいですね。
要は、細かく分類された同じグループにどちらの言語も属しているということです!
難しい・・・!なんでこれを知る必要があるの?
実はこのグループが近ければ近いほど、言語の特徴が似ているからなんです!
平たく言うと、スペイン語もフランス語も1つの言語の方言みたいなイメージです。
このような歴史的な背景から見ても、両言語はかなり似ているということができます。
それでは、ここからは具体的にどのような点で似ているのか語彙・文法・発音の観点から掘り下げていきます!
単語の共通点や違い
結論から言うと、スペイン語とフランス語の単語はかなり似ています!
その理由がこちら。
ココがポイント
全体の75%の単語がほぼ同じ!
「えええ!」ってくらい高い数値ですよね笑
細かい値は諸説ありますが言語学者の研究によると、スペイン語とフランス語の語彙の共通度(スペルが似ていて意味も同一の単語)は約75%と言われています。(この語彙の共通度は「Lexical Similarity」というので興味のある方は詳しく調べてみてください。)
ちなみに、語彙の共通度の目安としては、85%以上だとお互いに理解することができるレベルと言われています。例えば、スペイン語とポルトガル語での値は89%で文面ならほぼ問題なく意思疎通ができちゃいます。
スペイン語とフランス語はそこまではいきませんが、約4分の3の単語がほぼ同じということなのでなんとなーく書いてあることは理解できるかも、というレベルです。それでもすごいですよね。
具体的にどのような単語が同じなのか簡単に見てみましょう。
以下の表にスペイン語とフランス語で全く同じ、またはほぼ同じ単語を並べてみました。
意味 | スペイン語 | フランス語 |
---|---|---|
良い | bien | bien |
嬉しい | content | contento |
悲しい | triste | triste |
もし | si | si |
本 | livre | libro |
手 | mano | main |
寝る | dormir | dormir |
歌う | cantar | chanter |
橋 | pont | puente |
薔薇 | rosa | rose |
本当によく似てるね!どっちか話せるようになれば、もう片方は余裕、っていうか勉強しなくてもいけそうじゃない?
そこまで簡単にはいきません。
たしかに極めて多くの単語を共有しています。
しかし、「形は似ていても実は違う意味を持つ」という単語もちょくちょく登場します。これをfalse friendsと言います。
例えば『nombre』という単語。スペイン語でもフランス語でも綴りは全く同じなのですが、意味が違います。
スペイン語では「名前」という意味ですが、フランス語では「数」を表します。
もう1つ例を見てみます。
フランス語の『large』とスペイン語の『largo』。綴りがほぼ同じなので意味も同じだと思ってしまいそうですが、違います。
前者は「広い」という意味ですが、後者では「長い」という意味です。
このように一見同じ単語に見えても実は意味の違う単語がたまにあったりします。
さらに、そもそも綴りも意味も全く違う単語も数多く存在します。
結論としては、スペイン語とフランス語の単語はかなり似ています。
とはいえ、全く違う単語ももちろんたくさんあるので一筋縄ではいかないのが現状です。
そのため「どちらかの言語を知っていると学習はスムーズに進むけど、しなくてもいいわけではない」という感じですね。
なお、フランス語をこれから始める人向けにおすすめの単語帳を徹底解説しています。
ロケットスタートを決めたい方はご覧ください。
>>【フランス語】おすすめの単語帳徹底解説
スペイン語の単語帳についてももちろん下記の記事にて解説しています。
>>【2021年版】スペイン語おすすめの単語帳(初心者、中級、上級別)
文法の共通点や違い
結論から言うと、スペイン語とフランス語の文法は似ていると言えます。
そして文法の難易度としてどちらの方が難しいかと言うと、難易度は同じくらいですがスペイン語の方が覚えなければいけないことが多いのが特徴です。
それでは具体的な共通点を4つに分けてご紹介します。
このセクションを読めば、両言語の文法の全体像を大まかに掴むことができると思います。
1つ目の共通点はこちら。
文法の共通点1
あなたの言い方が2つある!
どちらの言語でも「あなた(英語のyou)」の言い方が2つあります!
これは親しみを込めた呼び方とフォーマルな呼び方の2つがあるということです。日本語の「君」と「あなた」のようなイメージです。
具体的には、以下の通りです。
言語 | 親しみを込めた「あなた」 | フォーマルな「あなた」 |
---|---|---|
スペイン語 | tú | usted |
フランス語 | tu | vous |
「あなた」の呼び方を分けるのは、ヨーロッパの言語の特徴の1つです。
一部の南米のスペイン語では「tú」が「vos」になったりと少し違いますが、今はイメージだけ掴んでください。
複数形の「あなたたち」はスペイン語でのみ区別します。
というのも、スペイン語のあなたたちは『vosotros』ですが、フランス語のあなたたちは『vous』のままです。
2つ目の共通点はこちら。
文法の共通点2
過去形が2つある!
スペイン語でもフランス語でも実は過去形が2つあります!
具体的にはスペイン語では、「点過去」と「線過去」、フランス語では「単純過去」と「複合過去」と言います。
区別の仕方をすごくざっくりと説明すると、過去に完結した出来事か、継続している出来事かという基準です。
ただ、口語のフランス語では単純過去はほぼ使われないので必須で覚えなければならないのは複合過去の1つだけです。
スペイン語ではバンバン使い分けるので、どちらの活用形も覚える必要があります。
3つ目の共通点はこちら。
文法の共通点3
主語によって動詞が変化する!
動詞の活用はスペイン語でもフランス語でも最難関の1つです!
英語では動詞の活用はそれほど難しくはありません。例えば「give」が「gives」のように、三人称単数の「s」が付くくらいですよね。
一方でスペイン語とフランス語では、それぞれの主語によって動詞の形が大きく変化するんです!
例えば、「与える」という意味の単語は主語によってこのように形が変わります。
主語 | スペイン語 | フランス語 |
---|---|---|
私 | doy | donne |
あなた(親しみ) | das | donnes |
彼、彼女 | da | donne |
私たち | damos | donnons |
あなたたち | dais | donnez |
彼ら、彼女ら | dan | donnent |
なんとなくイメージを掴んでいただけたでしょうか?
これを見て戦意喪失されてしまったかもしれません。スミマセン。
しかし、全てを丸暗記する必要はありません。
というのも、ネイティブでもたまに活用を間違えることがあるくらい難しいんです!
対処法としては、まず使用頻度の高い「私」「あなた」の変化形だけを集中して覚えるのがおすすめです。
余裕ができてきたら他の変化形も覚えていくといいと思います。
活用形の難易度としては、全体的にスペイン語の方がイレギュラーな変化が多く、大きく変わることが多いです。
4つ目の共通点はこちら。
文法の共通点4
全ての名詞に男女の区別がある!
「どういうこと・・?」
と思った方も多いと思います。
実はスペイン語とフランス語では全ての名詞を男性名詞・女性名詞というものに区別します。
例えば、フランス語のpèreは「父」という意味で男性名詞、mèreは「母」という意味で女性名詞・・・というような感じです。
そしてこれは人に限った話ではなく、一見男女が関係なさそうな物でも区分します。
例えば、「学校」という意味のécoleは女性名詞ですが、「本」という意味のlivreは男性名詞です。
スペイン語でも同様の区別があります。
めっちゃ難しそう・・・
安心してください!
これは見分け方があります!語尾を見るだけでOKです!
例えばフランス語では語尾が「-ion」で終わったら女性名詞、スペイン語でも語尾が「-ción」で終わったら女性名詞・・というような感じです。
もちろん例外もありますが、これを見れば初めて見る単語でも見分けることが可能です!
スペイン語とフランス語で同じ意味の単語は、同じ性を持つ?
これは気になる部分ですよね。
結論としては、だいたいは同じです!
同じ語源のものは、名詞の性も同じことが多いのが特徴です。
例えば、先程も紹介した「本」という単語。スペイン語では『libro』でフランス語では『libre』です。
これはどちらも男性名詞です。
もちろん例外もありますが、多くの場合、スペルが似ていて意味も同じなら名詞の性も同じと考えて差し支えないでしょう。
逆に語源が違うものは名詞の性も違うことがしばしばあります。考えてみれば、そもそも語源が違うなら名詞の性が違っても仕方ないですよね。
例えば、「車」という単語。スペイン語では『coche』でフランス語では『voiture』です。
そして、前者は男性名詞ですが後者は女性名詞です。
長々と書きましたが、とりあえず今はどちらの言語も名詞の性を持っているということだけ覚えておいてください。
続いては、スペイン語とフランス語の違いについて簡単にご説明します。
スペイン語のみが持つ特徴、フランス語のみが持つ特徴を順番にご紹介していきます!
スペイン語のみの特徴は以下の通りです。
スペイン語のみが持つ特徴
- スペイン語は語順が自由
- 「私は」などの主語を省いてもいい
- be動詞にあたるものが2つある
- 動詞の活用が多くて覚えることが多い
- 疑問文では文頭に「¿(逆疑問符)」をつける
こんな感じです!
まずはスペイン語のシンプルな点から簡単に紹介します。
スペイン語はかなり自由な言語です。
というのも、主語を省いてもOKですし、語順を並び替えても問題ありません。
例えば、「私は」や「彼は」などは書いても書かなくても良いということです。(むしろ強調する時以外は省略することが多いです)
なんでそんなに自由なの?
これは先程も触れましたが、主語によって動詞が変化するからですね。
動詞を見るだけで誰の行為なのか判断することができるので、わざわざ書く必要がないですし、入れ替えても伝わるんですね。
このようにスペイン語の文法は「自由」なのが大きなメリットと言えます。
一方で、スペイン語文法は大変な点もあります。
例えば、最も使う動詞の1つであるbe動詞にあたるものが「ser」と「estar」の2種類あります。ここでは詳しい説明は避けますが、一時的な状態かずっと続く状態なのかで使い分けるイメージです。
初めて見た時は馴染みがないので「うっ・・」となりますが、これはすぐ慣れるので問題ありません!
そして、動詞の活用において大量に覚えることがあります!
スペイン語の時制は大きく分けて、直説法と接続法の2種類があります。
メモ
- 直説法・・・事実をありのまま伝える時に使う
- 接続法・・・願望や疑問など、不確実なことや仮想した内容を述べる時に使う
ざっくり説明すると、こんな感じです。(フランス語でも接続法はありますが、スペイン語の方がよく使われます)
この2種類の中でそれぞれ現在形、過去形、未来形・・というように枝分かれしていきます。
正直、スペイン語の動詞活用は大変です。
スペイン語文法難しそう・・・
とはいえ、会話の7割ほどは直説法が用いられると言われています。さらに、その直説法の中でも特に多く使われる時制はもっと限られます。
そのため、気負いすぎずによく使う時制から少しずつ覚えていけばOKです!
他の特徴としては、疑問文において文頭に「¿」を付けることですね。
例えば、¿Qué estás haciendo?(何をしているの?)という感じです。
スペイン語の特徴をざっくり説明してみました。
スペイン語文法は「難しい」というよりは「覚えることが多い」ので、1回仕組みを覚えてコツを掴んでしまえば後はスムーズに上達できると思います!
続いては、フランス語が持つ特徴です!
フランス語のみが持つ特徴
- 動詞活用がシンプル!
- be動詞にあたるものは1つだけ
- 否定文は2語必要(neとpas)
- 語順は自由ではない
- 現在進行形がない
まずはフランス語のシンプルな部分です。
フランス語の動詞活用は、スペイン語に比べると結構覚えやすいです。
というのも、フランス語の9割以上の動詞が同じ型のもの(er動詞と言います)なので、覚えることが少ないんです。
更に、多くの動詞において「私」「あなた(親しみ)」「彼、彼女」「彼ら、彼女ら」の活用形が全て同じ発音なんです!
そのため、全部で発音が3通りしかないものが多いです。
例えば、「話す」という意味の動詞『parler』の活用形を例に取ってみます。(発音はカタカナでは表現しきれない部分がありますが同じということだけ理解していただければ幸いです)
je(私) | parle(パルル) |
tu(あなた「親しみ」) | parles(パルル) |
il/elle(彼/彼女) | parle(パルル) |
nous(私たち) | parlons(パルロン) |
vous(あなたたち、あなた「丁寧」) | parlez(パルレ) |
ils/elles(彼ら、彼女ら) | parlent(パルル) |
形がダイナミックに変わることもなく、比較的シンプルですよね。
スペイン語では主語を省略することができましたが、フランス語ではできません。なぜなら発音が同じで主語がないと誰の行為かわからないからですね。
さらにスペイン語と違い、be動詞にあたるものは1つだけなので、これも簡単な点です。
一方でフランス語にも大変な部分があります。
まず、否定文は2語必要です。これはフランス語ならではの特徴です。
例えば、以下の文をご覧ください。
Je suis étudiant.(私は生徒です)
Je ne suis pas étudiant.(私は生徒ではありません)
「Je」は私で「suis」は英語のbe動詞に当たります。
これを否定文にするためには動詞(この例ではsuis)の前後に『ne』と『pas』を付けなければいけません。
2つの語を使って否定文を作るというルールに最初は慣れないかもしれませんが、少しずつ自然にできるようになります。
そして、フランス語では現在進行形がないです。現在進行形は「~している」という意味で英語ではingで表しますよね。
スペイン語でも現在進行形はあります。が、フランス語ではありません。そのため、現在形を使うか「~している最中だ」と何語か組み合わせることで表現します。
語順についてもスペイン語のように入れ替えることは基本的にできません。基本的にSVOの形を取ります。
ここまで、スペイン語文法とフランス語文法の特徴をそれぞれご紹介しました。
細かいルールなどで違いはありますが、やはり全体的に見るとスペイン語とフランス語は文法においてもかなり似ているということができると思います。
次の発音のセクションではスペイン語とフランス語の最大の違いが見えてきます。
発音の共通点や違い
結論から言うと、スペイン語とフランス語の発音は大きく違います。
単語は似ていても発音がかなり違うため、会話においてはお互いほとんど理解することができません。
文法はおそらくスペイン語の方が複雑だと言えますが、発音に関してはフランス語の方が複雑です。
とは言っても、一度パターンを覚えてしまえば発音もそんなに難しくないので心配しないでください。
まずはフランス語の特徴からご紹介します!
フランス語の発音の特徴
- ローマ字読みとも英語の読み方とも大きく異なる
- 13個の母音がある
- 「R」の発音は喉を鳴らしてうがいをするようにする
- リエゾンがある
- アクセント記号は5つある(ç|è|é|ê|ë)
では、それぞれ簡単に説明していきます。
フランス語の発音は「難しい」というよりは「馴染みがない」というのが近いかと思います。
というのも、私達が親しみのあるローマ字読みとはかなり異なることが多いためです。
例えば、『e』を「ウ」のように発音したり、『au』を「オ」のように発音したりします。
最初は苦戦しますが、多くの単語に触れていくことで少しずつ読めるようになっていきます。
母音も13個ありますが、英語は17個なのでそれよりかは少ないですね。
また『r』の発音はフランス語の大きな特徴です。
喉の奥でのどびこが揺れるようにして発音します。これができると一気にフランス語っぽく聞こえますよ。
そして、フランス語発音の最大の特徴としては「リエゾン」が挙げられます。
リエゾンとは『単独では発音されない語尾の子音を次に来る母音と一緒に発音すること』です。(スペイン語においても単語同士の音は繋がりますが、「発音されない子音が次の単語とくっついて発音される」といった現象はあまりありません。)
なんとなくイメージがしづらいかもしれません。
例えば、以下のフレーズをご覧ください。
Nous avons(私達は持っている)
これを1つずつ発音すると、「ヌ」「アヴォン」です。(ここでの発音されない語尾の子音はsです)
普通だと「ヌ アヴォン」と発音してしまいそうですよね。
しかし、ここでリエゾンが起こります。
つまり、この語尾の子音である「s」と次に来る母音である「a」を一緒に発音するということです!
そうすると、「ヌザヴォン」になります。
子音と母音が来れば必ず繋がるというわけではなく、繋げてはいけない場合もあります。
リエゾンをマスターするためには、規則を学ぶのも大切ですが、それよりも多くの文章に触れていくことがおすすめです。実際にたくさんの文に触れることで、どういう時にリエゾンが起こるのか感覚的にわかるようになってきます。
フランス語では、アクセント記号も特徴の1つです。
これは多くの場合、母音の音を区別するために使います。
特に「e」の発音はかなりネックです。単独だけで4通りもあり、「en」など他の単語との組み合わせを合わせると更に多岐にわたります。
全体的にフランス語の発音は規則が多いです。これを読んで不安に感じてしまったかもしれません。
ただ、英語のようにイレギュラーな発音をすることがほとんどないのはフランス語の大きなメリットです。
そのため、規則に従えば基本的に初めて見る単語でも読むことが可能です。
では、次にスペイン語の発音の特徴をお話します!
スペイン語の発音は日本人にとって比較的簡単です!
スペイン語の発音の特徴
- 基本的にローマ字読みができる
- 母音は5つのみ
- 「R」の発音は巻き舌
- アクセント記号は3つのみ(é|ü|ñ)
基本的にローマ字読みをすれば伝わるのがスペイン語のすごいところです!
ローマ字読みだとフランス語はもちろん、英語でさえあまり伝わりませんよね。
母音は日本語と同じで「あいうえお」の5つだけです。これがローマ字読みができる所以の1つです。
スペイン語発音の特徴もやはり『r』にあります。
こちらは巻き舌です。できる人は幼い頃からできるかもしれませんが、できない人は訓練が必要ですね。
とはいえ、他の音としっかりと区別をすれば問題なく伝わるので、心配しすぎる必要はありません。
アクセント記号も3つのみです。しかも、シンプルです!
というのも、ただ音を強調するという意味だったり、同じスペルのものを区別したりするためのものなんです。
このようにスペイン語は発音は比較的簡単なのが特徴です。
もちろんネイティブっぽく話すためにはイントネーションや細かい音の繋げ方など様々な練習が必要ですが、少なくとも日本人としては聞き取りやすく話しやすい言語だと言えるでしょう。
さて、ここまでスペイン語とフランス語の語彙、文法、発音をそれぞれ比較してきました。
最後に両言語を同時に学習することは果たして可能なのか!?についてお話します!
スペイン語とフランス語は同時学習できるのか?
さて、「スペイン語とフランス語を同時に学習したい!」という方もいらっしゃると思います。
果たしてそれは習得という観点から見て効率的なのでしょうか?
結論から言うと、
ココがポイント
どちらかの言語レベルが高い場合はアリ
だと思います。
どういうことかと言うと、言語レベルが同じだとどちらの言語の単語かわからなくなり、混乱してしまうからです。
言語が似ているということはメリットとデメリットがあります。
メリットは、一方を習得したらもう片方の語源が同じ単語や文法を習得しやすいことです。
実際、スペイン語とフランス語は語彙と文法の面で極めて似ており、他の語族の異なる言語よりずっと習得しやすいです。
これは1から始める言語に比べてハードルが低いので、独学でも習得しやすいと言えます。
逆にデメリットとしては2つの言語がまぜこぜになり、混乱してしまうという点です。
これはどちらの言語レベルも初心者である時に起こりやすいです。
例えば、話す時に無意識にもう1つの言語の単語が混ざってしまったりします。これはスペイン語とフランス語がよく似ているからこそのデメリットと言えます。
この場合、混乱を招き結果的に習得の効率を下げてしまうので避けるべきです。
つまり、スペイン語かフランス語のどちらか一方が流暢(少なくとも中上級)に話せれば、比較的混乱しにくいため、両言語を同時に学んでも良いと思います。
逆にどちらも初心者レベルであれば、ただ混乱を招いてしまうという点であまりおすすめはできません。
まとめ:スペイン語とフランス語は共通点が多くよく似てる!
スペイン語とフランス語の言語的な背景や、単語・文法・発音における具体的な共通点や違いをお話しました。同時学習の是非についても解説しました。
要点をまとめると、以下のようになります。
まとめ
- スペイン語とフランス語は同じ俗ラテン語に属す
- 語彙は、4分の3の単語がほぼ同じなのでかなり似ている
- 文法は比較的似ているが、スペイン語の方が動詞活用など覚えることが多い
- 発音はかなり異なる。フランス語の方が複雑でローマ字読みとかけ離れている
- どちらかの言語レベルが高い時のみ同時学習はアリ
スペイン語とフランス語は、どちらも広い地域において話されている言語であり、文化も魅力的ですよね。
日本人から見た難易度としては、若干スペイン語の方がとっつきやすいと言えるかもしれません。
とはいえ、本記事でも紹介したように両者とも簡単な側面と難しい側面があるので、どちらを学習するか迷っているなら、やはり文化に興味がある方がおすすめです。難易度よりもモチベーションに重きを置いたほうがやはり上達が早まります。
この機会にぜひ学習を始めてみてはいかがでしょうか?
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今日も読んでくださりありがとうございます!