オラ!アジャノです!
普段は英語やスペイン語、フランス語などの言語の記事や、音楽の記事、プログラミングの記事を書いています。
今回は筆者が1人でサハラ砂漠へ行った時のエピソードを話したいと思います!
今日の記事は比較的長くなっています。
「時間ないよ!」という方は目次から『ついに砂漠に到着!』の部分からだけでも見てください!
でもよければ全部見ていただけると本当に嬉しいです。
画像多めになっています!
モロッコのサハラ砂漠へ日本人が一人旅した話(行き方も解説)
サハラ砂漠は11カ国にもまたがっており、世界最大の砂漠です。
でも観光の場合、大体はモロッコ側から砂漠へ行くようです。
私はモロッコのマラケシュという所から「メルズーガ」という砂丘へ行きました。
砂漠と言ってもザラザラした砂のところやサラサラで柔らかい砂の部分がありますが、メルズーガは後者でした。
おそらく「砂漠と言えば」みたいなところだと思います。
行くまでの経緯
では、そもそもまずなぜ1人で行こうと思ったのか簡単に説明します。
スペインに住んでいる時、こう思いました。
「せっかく近いんだから1回はアフリカ行きたいなあ」と。
そこでモロッコはスペインからも近く、比較的治安の良い国だったので即決しました。
そして、「アフリカへ行くからには砂漠へ行きたいなあ」と思いました。
ただ、私はもともと一人旅が好きとはいえ、「さすがに砂漠に1人はやばくないか・・・?」と珍しく理性が働き、一旦思い留まりました。
しかし後日やっぱり諦めきれず調べていると、ツアーのようなものでしかそこには行けないことを知りました。
私は自分で旅程を立てるのが好きなので普段はツアーには参加しないのですが、今回は逆に「他に人がいるなら安全かも」と思いました。
でも、ツアーって結構高いんですよね。
2泊3日のツアーなのですが結構3万とかしたりするんです・・。
諦めずに調べまくっていたら、1万ちょっとのプランを見つけました。
砂漠への往復+宿代+ガイド+朝食と夕食付きでこの値段って破格すぎますよね。
レビューは結構少ないところでしたが、「まあ大丈夫でしょ」と思って予約しました。
砂漠までのハードでスリリングなスケジュール
申し込んでから確認の自動メールが来ただけで、不安が高まってきました。
時間になったら担当の人が宿に迎えに来ると書いてありました。
「本当に来てくれるのかな・・・」
約束時刻である朝6時(早起き苦手なのでやばかったです)を5分ほど過ぎ、結構焦っていました。
すると、ドアをノックする音が聞こえました。
「ああ、助かった・・」
安心しました。
担当の人には話しかけても生返事が多かったので、その後も不安が続きましたが他の参加者に会った時にその不安は消え去りました。
そこからはバンに7人ほど乗って出発しました。
砂漠へ行くにはアトラス山脈を超える必要がありました。
これは乗り物酔いが全く大丈夫という人でもゲボゲボなくらいくねくねしていると有名です。。
おそらくここで酔わない方は世界中どの道を通っても酔わないと思います(笑)
私は事前に酔い止め薬を飲み、砂漠へ行けることがわかって安心して爆睡していたので大丈夫でした。
荘厳でした。
雲ひとつのない青空とはこのことでしょうか。
まだ2月の始めだったので雪がかぶっていました。
アフリカの広大な大地では今も未開発の地が多いので、外には圧倒されるような大自然に圧倒され続けていました。
運転は10何時間にも及ぶので、休憩があります。
そこで見つけた看板がこちら。
アラビア語、フランス語、英語で書かれていました。
モロッコの人はベルベル人という民族の方が多く、ほとんどの人がベルベル語、アラビア語、フランス語、英語を話せます。
中にはスペイン語を話せる人もおり、その言語力の高さに驚愕しました。
話を戻します。
ここはスター・ウォーズ、ハナプトラ、007など数多くの有名映画のロケ地となったアイット・ベン・ハドゥ。
まるで中世にタイムスリップしたかのような感覚を味わいました。
休憩をとりながらも、どんどん砂漠へと移動していきます。
夕暮れに照らされたダデス渓谷が幻想的でした。
なんせ何百キロも離れているので1日では着きません。
途中の宿で泊まり、ディナーを一緒に食べました。
やはり私以外に日本人は1人もいなかったのですが、スペイン、ポルトガル、ベルギー、オランダなど各国から集まっており、ここで一気に仲が深まりました。
そして、ご飯もおいしかったです。
アフリカのご飯は、ヨーロッパのご飯よりもずっと野菜が多い印象でした。
栄養満点のご飯を食べてチャージです。
2日目は7時起きとかでした。
前日の8時間ほどのバスでびっくりするくらい寝ていたので体調は万全でした!
2日目も基本的には移動です。
途中で絨毯の店に行ったりしました。
こんな感じで砂漠用のスカーフやズボンが売られています。
カラフルで様々な種類がありました。
有名なトドラ渓谷で集合写真をパシャリ。
幻想的でした。
そしてみんなおしゃれすぎる・・・。
ついに砂漠に到着!
大変お待たせしました!
ここから砂漠編です!
ここまでの車の移動時間はおそらく片道で15時間ほど。
さすがに若干の疲れも出てきていましたが、それも砂漠が見えてきたらワクワクで吹っ飛びました。
まず、らくだに乗ります。
遂に人生初の砂漠を見るという期待を抱え、乗りました。
らくだって足が長いのでものすごい揺れるんですよね。
携帯での撮影も割と命がけでした(笑)
らくだのこぶの上に乗っているので落ちるとひとたまりもないんですよね。
過去にはそれで骨折した方もいるそうです。
らくだは、とてもかわいくて優しかったです。
人の往復に使われるので「ちょっとかわいそう・・」なんてことも考えたら、乗り心地のことなんて言えないなと考え直しました。
本当にありがとう。
そしてちょっと進む内に「息を呑む」ような光景を目の当たりにしました。
本当にどこまでも美しい砂漠が続いているんです。
大自然の力強さ、壮大さに圧倒されました。
「生きていてよかった」と心から思った瞬間です。
1時間半ほどらくだで移動し、宿に向かいました。
その途中で日没を迎えました。
なんか夢を見ているような気持ちになりました。
辺りには何も遮るものがなく、地平線までしっかり見ることができます。
夜は焚き火の前で談笑しました。
ベルベル人の方が民族音楽を演奏してくれたりもしました。
空を見てみると、星が全て見えるんですよね。
「星ってこんなにたくさんあるんだ・・・」と思うほどの数でした。
満天の星空ってまさにこのことだと思います。
2回も流れ星を見ることができました。
あまりの美しさに思わず涙しました。
写真を撮りたかったのですが、携帯の画質では全く映らなかったので、肉眼にしっかりと焼き付けました。
このようなテントに泊まりました。
なんと夜は氷点下にもなります。
毛布がたくさんあったので5枚くらいに重ねたのですが、それでも寒かった+重かったです(笑)
もちろんお風呂もWi-Fiもありません。
それがまさに「旅」っていう感じがしたんですよね。
普段当たり前だと思っている生活から少し離れてみることで、新しい発見があります。
日の出の砂漠
夜は寒すぎてあまり寝られませんでしたが、アドレナリンを頼りに早めに起床して少し1人でテントから遠くのところまで散歩しました。
この景色を間近で見るために。
この無限に広がる砂漠の中にそびえ立つ大樹。
「ずっと、この砂漠を見守り続けているのだろうな」
そう思いました。
Totoの『Africa』が脳内で流れていました。
胸がいっぱいになりながらキャンプへ戻り、みんなと合流しました。
それは日の出直前でした。
まさに異世界にいる気分でした。
目に映るもの全てが美しく感じました。
ツアーで特に仲良くなったスペイン人と写真も撮りました。
まとめ:モロッコのサハラ砂漠(一歩踏み出す勇気)
いかがでしたでしょうか?
私はアフリカへ行くのも初めてでしたので、最初は正直怖かったです。
「ちゃんと行けるかな」「帰ってこれるかな」
でも、そこでもしアフリカへ行くのをやめていたら。
もし砂漠へ行くのを断念していたら。
こんなに貴重な経験はできませんでした。
もちろんリスク管理は大切ですが、時には一歩踏み出す勇気を持つことで人生が変わることがあります。
みなさんも1回限りの自分だけの人生を生きてほしいです。
今日も読んでいただきありがとうございます!
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