米津玄師 海の幽霊

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【米津玄師/海の幽霊】歌詞の意味考察!映画の主題歌、いのちとは?

2020年6月28日

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疑問に思う人

米津玄師の『海の幽霊』美しい!この曲に隠されたメッセージをもっと知りたい!

そう思ったあなた!
この記事を読めばこの詩の魅力がさらにわかります!

オラ!アジャノです!
普段は音楽の記事を書いています。

今回は米津玄師『STRAY SHEEP』徹底解説第5弾!
映画『海獣の子供』の主題歌である「海の幽霊」に込められたメッセージを徹底解説&考察します!

歌は様々な解釈があった方が素敵なので、個人の解釈として参考までにお願いします!

米津玄師『海の幽霊』が収録されたアルバム【STRAY SHEEP】はこちら!

【米津玄師/海の幽霊】歌詞の意味考察!映画の主題歌、いのちとは?

今回も彼のインタビューを参考にしていきます。
米津玄師「海の幽霊」インタビュー

彼は18歳の頃から『海獣の子供』の大ファンでその映画の主題歌を務めたのは念願だったと言います。

この歌詞もそのストーリーに沿っている部分が多いです。
あらすじはこうです。

ハンドボール部に所属する中学生琉花は、トラブルで夏休み早々部活禁止になってしまう。やさぐれた彼女は、幼少期に大好きだった水族館へ行き海と出会う。翌日、琉花は父親の勤務する水族館で、海と再び会い、父親に海の面倒を見ることを命じられた。いなくなった海を探しに浜辺に出た琉花は、海の双子の兄、空とも出会う。海と比べ軽い性格の空に、琉花は反発しながらも交流を深めていく。同時期、海には隕石が落ち、世界では「白斑」を持つ魚が光となって消える現象が多発していた。

引用:Wikipedia

ここで出てくる「空」はある日突然姿を消してしまうのですが、彼が「海の幽霊」となっています。

それでは歌詞を詳しく見ていきます!

海の幽霊 1番

開け放たれた この部屋には誰もいない
潮風の匂い 染み付いた椅子がひとつ

海の幽霊/米津玄師

解説:これはストーリーと強く結びついている部分です。

誰もいない密室の空間に椅子を1つ置いて扉を閉めて、また次に入ってきた時にその椅子に変化があったらその部屋には何か目に見えないものがいる。
という言い伝えがありました。

そのため、これは閉めて時間が経ってから再度開けた時の様子を描いています。
そこには潮風の匂いが残っていました。

まさに「海の幽霊」が近くにいるということです。

あなたが迷わないように開けておくよ
軋む戸を叩いて
何から話せばいいのか
わからなくなるかな

海の幽霊/米津玄師

解説:海の幽霊を一度見てみたい。
主人公の『琉花』はそう思い、扉を開けたままにします。

これは未知なものに対する憧れで多くの人が持っているのではないでしょうか?

しかしそれと同時に恐怖もあります。

「何から話せばいいかわからなくなるかな」
実際にそれを目にしたら恐怖のあまり立ち尽くしてしまうかもしれません。

星が降る夜に あなたにあえた
あの夜を忘れはしない
大切なことは 言葉にならない
夏の日に起きたすべて

思いがけず 光るのは
海の幽霊

海の幽霊/米津玄師

解説:星が降る夜にみんなと過ごした時間がありました。
それは「空」がいなくなる前の大切な思い出です。

一番大切な約束は言葉では交わさない
これは映画のキャッチフレーズでした。

大切なことは言葉にならないと重なりますよね。

言葉にならないほど大切な人や思い出は誰もが持っているものではないでしょうか?

夏になるといつもあなたとの思い出を思い出します。

そんなことを思っていたら「あなたの魂」が光った気がした。
「あなた」が見えた気がしたのです。

海の幽霊 2番~大サビ

うだる夏の夕に 梢が船を見送る
いくつかの歌を囁く 花を散らして

あなたがどこかで笑う声が聞こえる
暑い頬の手触り
ねじれた道を進んだら
その瞼が開く

海の幽霊/米津玄師

解説:梢は木の幹の部分です。

ここでは
陸にある木が「生」
海の船が「死」を表しています。

つまり、木は「琉花」で船は「空」です。
ここでの『花』は琉花の忘れられない思い出ではないでしょうか?

花を散らすのは少しずつ過去を乗り越えていこうとする姿に見えます。

そして「空」が笑う声が聞こえる。
いつでも自分の側にいてくれるという安心感があります。

「瞼を開ける」とは目を覚ますことです。

ねじれた道で回り道をしても少しずつ目を覚まして、「空」がもういない現実を受け止めていく様子が描かれています。

離れ離れでも ときめくほど
叫ぼう「今は幸せ」と
大切なことは 言葉にならない
跳ねる光に溶かして

海の幽霊/米津玄師

解説:離れていても思いを馳せればいつでも「あなた」を感じることができます。

だから「今は幸せ
そう自分に言い聞かせています。

「跳ねる光」「思いがけず光るのは海の幽霊」
ここでは「光」が大切な役割を果たしています。

それは輝かしい「あなた」の象徴です。
言葉にならないこの思いを「光」というぼんやりとしたものとして昇華しているのだと思います。

風薫る 砂浜で
また会いましょう

海の幽霊/米津玄師

解説人間にとって砂浜が生と死の境目であるなら、海はどこか死の象徴である。
彼はそう語っていました。

海は人間にとって生きていけない過酷な場所ですよね。

砂浜で会う
それは自分が「死」に近づいた時にまた会いたいと願っているのではないでしょうか?

海の幽霊、いのちを描いた壮大で美しい曲

いかがでしたでしょうか?

心が浄化されるような美しい曲ですよね。

これは、あなたはいなくなってしまったかもしれないけど、またどこかで違う形として生命の誕生が巻き起こるだろうという話が描かれており、

ただいなくなって寂しいという感じではなくて、すごくポジティブなイメージがある

そう彼は言っていました。

人間の生まれ変わり
これをポジティブに捉えることは簡単ではありませんが、そうすれば辛い過去も乗り越えていけるのではないかと思います。

米津玄師『STRAY SHEEP』はこちら!

今日も読んでいただきありがとうございます!

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