【藤井風／調子のっちゃって】歌詞を解説！ゆりやん？有頂天の戒め？

疑問に思う人

藤井風の『調子のっちゃって』大人っぽくて最高！この曲はどんなメッセージを含んでいるのかちゃんと知りたい！

そう思ったあなた！
この記事を読めばこの詩の魅力がさらにわかります！

オラ！アジャノです！
普段は音楽の記事を書いています。

今回は大人っぽくておしゃれな「調子のっちゃって」に込められたメッセージを徹底解説＆考察します！
前回の【藤井風】キリがないから（歌詞に込められたメッセージ徹底解説＆考察）に引き続き、第六弾です！

歌は様々な解釈があってしかるべきなので、個人の解釈として参考までにお願いします！

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それではいきましょう！！

【藤井風／調子のっちゃって】歌詞を解説！ゆりやん？有頂天の戒め？

まず、彼の書いたセルフライナーノーツ（彼の曲の解説）には

ジリジリと徐々に盛り上がっていく。

噛めば噛むほど味が出てくるスルメ曲。
お笑いラブ。ゆりあんレトリイバァよりインスパイア。

タイトルからは想像できないとにかくアダルトなムードの曲にしたかった。
この自分への戒めのような曲を書いてからはたぶんあまり調子に乗ってない。
藤井風

とあります。

調子のっちゃってはゆりあんの持ちネタです！笑
この曲調からは全く想像もできないですよね笑

私はこれと歌詞を踏まえた上でこの曲は
束の間の幸せに恵まれても有頂天になってはいけない
という戒めの歌ではないかと思いました。

この歌自体は
彼女が自分のものだと勘違いして有頂天になっていたら、本当は遊ばれていて裏切られた
という恋愛面で調子のってはいけないという部分が多いですが、

大サビで恋愛に限ったメッセージではないことがわかってきます。

それでは詳しく解説していきます！

調子のっちゃって１番

あなたの言葉はこの鼻を伸ばす
私だって　私だって
ついハイになって
調子のっちゃって/藤井風

解説：「鼻を伸ばす」とは天狗になることを指しています。
女性の甘い言葉で普段は落ち着いている「私」も気分が高揚し、いい気になります。

着色の言葉無味無臭の心
行き違って　行き違って
調子のっちゃって
調子のっちゃって/藤井風

解説：その女性の甘い言葉は本当は嘘で、彼女には何の気もありません。
そして勘違いが加速していき、「私」は有頂天になります。

さながら
裸のまま透明な服を着た王様だ
はみ出したったモノを隠す場所もない
調子のっちゃって
調子のっちゃって/藤井風

解説：ここは「私」について歌っています。

裸のまま透明な服を着た王様とはどういう状態でしょうか？笑
これは「私」の気持ちが全て見透かされているということですね。
「私」の気持ちは彼女の言葉に乗せられて王様みたいに傲慢になっています。

はみ出した「モノ」も丸見えだと。
つまり欲も丸出しにしてしまっているということですね笑

調子のっちゃって２番～大サビ

瀬戸際の見栄がこの首を絞める
裸足だって　裸足だって
引き返せなくて
調子のっちゃって/藤井風

解説：「瀬戸際の見栄」とはなんでしょうか？
もう明らかに彼女に騙されたと気付いていても、「私」は悔しいのでその事を認識したくありません。

私は靴も履かずに「裸足」で飛び出しました。
これはもちろん比喩で、他のものを捨てて焦ってこの愛を選んでしまった
ということを意味しているのではないでしょうか。

そのためもう後戻りができないと。

まやかしの宝見せかけの光
風に乗って　風に乗って
どっかいっちゃって
調子のっちゃって/藤井風

解説：彼女の優しさは輝いていました。何より大切でした。

しかし、それは偽りのものだった。

「風に乗ってどっかいっちゃって」
つまり彼女はどこに行ったかもわからないまま「私」の前から消えてしまいます。

気付けば
優しかったいつも支えてくれた信じてた
あの子の顔探しても見当たらない
調子のっちゃって
調子のっちゃって
調子のっちゃって/藤井風

解説：もう「私」の前に彼女がいないことを認識し、彼女との思い出を回想します。
あの時優しかったのも支えてくれたのも全て演技だったのかと。
「瀬戸際の見栄」で認めていなかった事実を認めざるを得なくなります。

もう二度と犯さない
恥ずかしいカン違い
自分で一人生きてきたって果たしたって
当たり前なんてない
自分のモンなんてない
その一瞬の隙を運命は見逃してくれない
ちょっと待ったって!
調子のっちゃって/藤井風

解説：「私」は自分の安直さを後悔し、もう同じ過ちは繰り返さないと決めます。

そして
「自分で一人生きてきたって果たしたって　当たり前なんてない　自分のモンなんてない」

この部分で私は恋愛に限った歌ではないと思いました。
「自力で生きて何かを達成したと思っても、何でも自分の思い通りになるものなんてない」
「帰ろう」でも「最初から何も持ってない」と言っていましたよね。

その成功は束の間の幸せ。
例えば何かを当てて大金を手に入れたとかでも同じかもしれません。
そこで有頂天になったらあとで痛い目に遭う。

最後から２行目の英語歌詞は
God is always watching how I think of myselfと書かれています。
隠しているつもりでも、神様には私が傲慢になっていることも全てお見通しである。

ちょっと待ったっては、「私」がMercy（慈悲や赦しのこと）を求め祈ります。

裸のまま透明な服を着た王様だ
はみ出したったモノを隠す場所もない
調子のんないで
優しかったいつも支えてくれた信じてた
あの子の顔探しても見当たらない
調子のっちゃって
調子のっちゃって
調子のっちゃって/藤井風

解説：ここは「私はこんな風だったのか」と回想している部分ではないかと思いました。

過去の自分を思い出して「調子のんないで」と願います。
しかし、時は既に遅し。「あの子」はもういません。

調子のっちゃって、謙虚さを取り戻す戒め

いかがでしたでしょうか？

人間は思わぬ喜びを前にするとやはり有頂天になってしまう生き物ですよね。
そして、それらは隠しているつもりでも神様にはもちろん、人にもバレバレだったりします。

どこかでボロが出るんですよね。
とはいえ、「いつでも謙虚でいる」ってとても難しいことだと思います。

私もこの歌を聞いて気をつけようと思いました。