アラビア語圏ってどういう国があるの?文化や人口は?
こういった方向けです。
本記事では、アラビア語圏のそれぞれの文化の特徴や魅力などをどこよりも詳しくご紹介しました。(人口や国旗、面積などの基本情報ももちろんあります!)
この記事を読めば、アラビア語圏全体のイメージをしっかりと掴むことができます!
【アラビア語圏】各国の人口や国旗、文化を徹底解説!中東~北アフリカ
今回はこのような順番で紹介していきます!
それではいきましょう!!
アラビア語圏概要(アラブ連盟やアラビア語方言について)
アラビア語はネイティブと非ネイティブを合わせると、全体で4億人以上の話者がいます。
さらに、現代標準アラビア語は26カ国にて公用語に指定されています。
世界で英語とフランス語に次いで「3番目に多くの国で公用語に指定されている言語」です。
そしてイスラム教徒は世界で18億人いるため、彼らは程度に差はあれど日常的にアラビア語と関わりがあります。
アラビア語は国連の公用語の1つでもあります。
また、アラブ連盟というアラブ世界の政治的な協力機構があります。(以下が国旗です)
22カ国・機構が加盟し、6カ国がオブザーバーとしての資格を持っています。(本部はエジプトの首都カイロ)
これにより、アラブ諸国で団結し協力する体制を作っています。
さて、ここからアラビア語話者の分布について少しお話します。以下をご覧ください。
各色は以下の地域を表しています。
- 濃い青・・・アラビア語話者が多数派である地域
- 薄い青・・・アラビア語話者が少数派である地域
このように、中東諸国と北アフリカにおいて広く話されています。
さらに、アラビア語において重要な要素の1つとして、方言(アーンミーヤと呼ばれるもの)が挙げられます。
地理的に近い方言同士は比較的似ている傾向にありますが、同じ国内であっても意思疎通できない、ということもたまにあるほどアラビア語方言はバラエティーに富んでいます。
以下の写真のようにそれぞれの地域で様々な方言が浸透しています。
代表的な方言の種類と分布エリア、話者数をご紹介します!
以下の通りです。(話者数は特定が難しいので、参考程度にご覧ください)
方言 | エリア | 話者数 |
---|---|---|
エジプト方言 | エジプト | 約6800万人 |
湾岸方言 | アラブ首長国連邦、カタール、サウジアラビア、バーレーン、クウェート、オマーン | 約680万人 |
レバノン方言 | レバノン、シリア、ヨルダン、パレスチナ | 約3600万人 |
マグリブ方言 | モロッコ、アルジェリア、リビア、チュニジア | 約6000万人 |
スーダン方言 | スーダン、エジプト南部 | 約1700万人 |
イラク方言 | イラク、シリア東部 | 約1500万人 |
イエメン方言 | イエメン、ソマリア、ジブチ、サウジアラビア南部 | 約1400万人 |
ハッサニア方言 | モーリタニア、モロッコ南部、アルジェリア南西部、西サハラ | 約3300万人 |
この中でも特にマグリブ方言は現地のベルベル語やフランス語などが混じっているため、他のアラビア語話者はほとんど聞き取ることができません。
また、エジプト方言はエジプト映画やドラマなどが中東でも広く見られているため、アラブ世界で最も通じる方言の1つです。
お待たせしました!
それでは、ここから具体的に各国の文化や特徴を詳しくご紹介していきます!
中東のアラビア語圏
中東では、全12カ国でアラビア語が公用語に指定されています。
公用語ではないものの、トルコでは少数言語としてアラビア語が話されています。
アラビア語以外に話されている言語としては、イラクやトルコでクルド語、トルコでトルコ語、イスラエルでヘブライ語、イランでペルシア語などです。
イラク
イラクでは、アラビア語とクルド語の2つが公用語に指定されています。
イラクには、人類最古の文明とされるメソポタミア文明があります。チグリス川とユーフラテス川流域で栄えました。
東部にある都市エリドゥは、人類初の王権が成立した都市とされています。
このように、世界一長い文明を持っており、たくさんの貴重な歴史的遺跡があります。しかし、残念ながら戦争で破壊されてしまったものも多くあります。
経済面では、世界3番目の原油産油国でもあります。
イスラム教に関しては、シーア派が多数派を占めており、国民の3分の2が信仰しています。
ちなみにイラクの国旗は以下の言葉が綴られています。
الله أكبر
コーラン
訳)アッラーは偉大なり
当初の国旗はイラクの大統領であったサダム・フセインの直筆だったのですが、2004年よりクーフィー体という書法に変更されました。
イラクの基本情報
- 人口:約3800万人
- 面積:438,317km2(世界で58番目の大きさ)
- 位置:中東
- 首都:バグダード
- イスラム教徒の割合:95%
サウジアラビア
サウジアラビアの公用語はアラビア語です。
アラビア半島のほとんどを占める大国で、国土の大部分が砂漠で覆われています。
サウジアラビアは、なんと言ってもイスラム教の発祥地。
第一の聖地メッカ(有名なカーバ神殿があります)と第二の聖地メディーナどちらもサウジアラビアにあります。
イスラム教では、「ハッジ」というものがあります。これは「体力と財力が許す限り、一生に一度はメッカへ巡礼をする」というイスラム教徒の義務です。
ちなみにサウジアラビアの国旗は以下の言葉が綴られています。
لا إله إلا الله محمد رسول الله
コーラン
訳)アッラーのほかに神は存在しない。ムハンマドはアッラーの預言者である
これはコーランの冒頭の聖句です。
サウジアラビアの基本情報
- 人口:約3400万人
- 面積:2,149,690km2(世界で12番目の大きさ)
- 位置:アラビア半島の大部分
- 首都:リヤド
- イスラム教徒の割合:98%
イエメン
イエメンの公用語は、アラビア語です。
肥沃で豊かな土地であることから、かつて古代ローマ人はイエメンを「幸福のアラビア」と呼んでいました。
首都サナアは、世界最古の街の1つと呼ばれるほどの長い歴史を持つ国で、世界遺産にも登録されています。
しかし、近年紛争が激化しており、日本の外務省も危険レベルを最高の4に指定しています。
他の中東諸国が石油などの資源で財を成している一方で、イエメンはそれらを持っていないため、中東諸国でも最貧国の1つです。
紛争が1日でも早く終わることを願うばかりです。
イエメンの基本情報
- 人口:約2800万人
- 面積:555,000km2(世界で49番目の大きさ)
- 位置:アラビア半島南端部
- 首都:サナア
- イスラム教徒の割合:99%
シリア
シリアの公用語は、アラビア語です。
首都ダマスカスは「世界一古くから人が住み続ける都市」と言われています。紀元前8000年ほどの昔から人が定住していたことがわかっています。
北部にあるシリア最大の都市アレッポには世界最古のスークがあり、発展しています。ただ、近年の内戦により一部の市街地が戦場となり、街の一部が損害を受けてしまいました。
シリアは、イスラム教とキリスト教が融合する国でもあります。
人口の10%ほどがキリスト教徒であり、国内に多くのキリスト教会があります。
シリアの基本情報
- 人口:約1700万人
- 面積:185,180km2(世界で87番目の大きさ)
- 位置:レパント
- 首都:ダマスカス
- イスラム教徒の割合:87%
アラブ首長国連邦
アラブ首長国連邦の公用語は、アラビア語です。
アラブ首長国連邦で有名な都市は、やはりドバイ。世界最大都市の1つと言っても過言ではありません。
ブルジュ・ハリファは世界一高い高層ビルとして知られています。他にも世界最大の噴水ショーや世界唯一の7つ星ホテル、世界最大の人工島などなど、世界一のオンパレードです。
ドバイは石油によって財を成したと考えている人が多いのですが、実は少し違います。むしろ、ドバイの石油の埋蔵量はそれほど多くなかったのです!
そのため、油田依存から脱却する目的で設備投資等に回しました。積極的に海外資本を誘致したり観光業に力を入れたりしました。その結果、今の世界都市ドバイがあります。
堅実かつ豪快に発展を遂げてきたのがドバイのすごいところです。
また、首都アブダビにあるシェイク・ザイード・グランド・モスク。伝統的なイスラム文化と近代の建築技術が融合したモスクは本当に圧巻で、一生に一度は訪れたいスポットです。
アラブ首長国連邦の基本情報
- 人口:約980万人
- 面積:83,600km2(世界で114番目の大きさ)
- 位置:ペルシア湾沿い
- 首都:アブダビ
- イスラム教徒の割合:76%
ヨルダン
ヨルダンの公用語は、アラビア語です。
ヨルダンのペトラ遺跡は新・世界7不思議の1つとされています。映画「インディージョーンズ」の舞台としても有名です。高さ80mもの絶壁の裂け目にある狭い道を通り抜けた先にあの有名な建築物エルカズネが聳え立ちます。ものすごいロマンですよね。
また、塩分濃度の影響で人間でも浮かぶと有名な死海もあります。標高も低く酸素濃度も高いことからリラクゼーションスポットとして人気です。
ヨルダンの基本情報
- 人口:約1000万人
- 面積:89,342km2(世界で110番目の大きさ)
- 位置:ヨルダン川東岸
- 首都:アンマン
- イスラム教徒の割合:97%
レバノン
レバノンの公用語は、アラビア語です。
レバノンは中東諸国では珍しい特徴を持ちます。代表的な特徴として多民族国家であること、砂漠がないことが挙げられます。
かつては「中東のパリ」と呼ばれるほど栄えていました。しかし、1970年代以降の内戦により政治的にも経済的にも疲弊してしまいました。
しかし、現在は内戦も集結し、治安も安定しています。
文化としては、レバノン料理が有名です。味付けが繊細で中東で最も美味しいと言われるほど人気があります。
さらに中東3大遺跡の1つバールベック遺跡や、アルファベットの元になったフェニキア文字の発祥地ビブロス遺跡など観光においても見どころ満載です。
レバノンの基本情報
- 人口:約680万人
- 面積:10,452km2(世界で161番目の大きさ)
- 位置:レパント
- 首都:ベイルート
- イスラム教徒の割合:57%
パレスチナ
パレスチナの公用語は、アラビア語です。
パレスチナ問題は世界で最も解決が難しい問題の1つと言われています。
パレスチナは、ヨルダン川西岸地区とガザ地区に分かれています。イスラエルによる入植により、多くのパレスチナ人が追放されてしまい、現在も居住可能な地域が縮小し続けています。
東エルサレムにある「岩のドーム」はイスラム教において第3の聖地であり、聖域です。
パレスチナの基本情報
- 人口:約510万人
- 面積:6,020km2(世界で163番目の大きさ)
- 位置:地中海東部
- 首都:東エルサレム
- イスラム教徒の割合:97%
オマーン
オマーンの公用語は。アラビア語です。
オマーンは40年ほど前までは鎖国しており極めて貧しい国でした。
しかし、現在の国王が開国+近代化政策を推し進めて急成長しています。独裁国家の成功例の1つです。
さらに、現在オマーンは治安が極めていいことでも有名です。中東だと紛争やテロ等のイメージが強く治安が心配な方も多いと思いますが、オマーンでは心配いりません。インフラも整備されており、暮らしやすい国と言えると思います。
ちなみにイスラム世界の説話集「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」の中の「船乗りのシンドバッド」の舞台はオマーンの港です。
オマーンの基本情報
- 人口:約480万人
- 面積:309,500km2(世界で70番目の大きさ)
- 位置:アラビア半島
- 首都:マスカット
- イスラム教徒の割合:86%
クウェート
クウェートの公用語は、アラビア語です。
クウェートの国名は、アラビア語で「小さな城」という意味です。
政府歳入の90%を石油が占める石油大国で、国民の生活水準は総じて極めて高いと言えます。治安も良好です。
首都のクウェート市は驚くほどの大都市で超高層ビルが立ち並びます。
ここにあるクウェート・タワーはモスクのドームを彷彿とさせながらもそれを近代的な建築に昇華させた見事な給水塔です。
クウェートの基本情報
- 人口:約440万人
- 面積:17,818km2(世界で152番目の大きさ)
- 位置:ペルシア湾
- 首都:クウェート
- イスラム教徒の割合:74%
カタール
カタールの公用語は、アラビア語です。
天然ガスの埋蔵量が世界2位です。
さらに、一人あたりのGDPでは世界でもトップ10に入るほどの超富裕国です。
富の集中している石油産業にて自国民を積極的に雇用するという「カタリゼーション」という政策により大きく発展しました。
さらに、カタールの国営航空会社であるカタール航空は「World Airline Awards」にて世界で最も素晴らしい航空会社に選ばれました。
この航空会社の本拠地であるハマド国際空港も「世界で最も素晴らしい空港」で常にトップ5入りしています。
そして、カタールでは2022年にはサッカーW杯が開催されることもあり、注目を集めています。
カタールの基本情報
- 人口:約280万人
- 面積:11,581km2(世界で158番目の大きさ)
- 位置:ペルシア湾
- 首都:ドーハ
- イスラム教徒の割合:77%
バーレーン
バーレーンの公用語は、アラビア語です。
バーレーンの国名はアラビア語で「2つの海」という意味です。
アダムとイブで知られるエデンの園は、バーレーンにあったのではないかと言われています。
かつては陸続きであったのですが、長い月日を経て自然の力によって島国として分離しました。
現在は、リゾート地として毎年多くの観光客が訪れます。
2004年には中東で初めてF1グランプリが開催されるなど、観光業に力を入れています。
バーレーンの基本情報
- 人口:約160万人
- 面積:785.08km2(世界で172番目の大きさ)
- 位置:ペルシア湾
- 首都:マナーマ
- イスラム教徒の割合:73%
北アフリカ~中央アフリカのアラビア語圏
北アフリカ~中央アフリカにおいては、全11カ国においてアラビア語が公用語とされています。
この他にも西サハラやソマリランドなどの、未だ国家として承認されていない国においても公用語に指定されています。さらにタンザニアの自治領であるザンジバルでもアラビア語が公用語です。
アラビア語以外に話されている言語としては、現地人の言語であるベルベル語が挙げられます。
これはモロッコやアルジェリア、リビアなどで話されています。この言語の文字はティフィナグ文字という特殊な文字が使われており、興味深い言語です。
また、フランス語もモロッコやアルジェリア、チュニジアなどにおいて広く話されています。
エジプト
エジプトの公用語は、アラビア語です。
エジプトと言えば、ピラミッド。ギザでは、3大ピラミッドやスフィンクスを見ることができます。
首都であるカイロはアラブでも最も人口の多い世界都市です。
この他の観光名所として、聖書にも出てくるシナイ半島やルクソール、アスワンなど、見どころ満載の国です。
エジプト映画はアラビア圏で広く見られているため、アラビア語のエジプト方言は広い地域で通じます。
エジプトの基本情報
- 人口:約1億人
- 面積:1,010,408km2(世界で29番目の大きさ)
- 位置:北東アフリカ
- 首都:カイロ
- イスラム教徒の割合:94%
アルジェリア
アルジェリアでは、アラビア語と現地のベルベル語が公用語に指定されています。さらに、公用語ではないものの3人に1人がフランス語を日常的に使用しているなど多言語国家です。
アルジェリアは、アフリカ大陸で最も面積が広い国です。
サッカーは、国民的スポーツであり、2019年のアフリカネイションズカップでは見事アルジェリアが優勝しました。
アルジェリアの基本情報
- 人口:約4500万人
- 面積:2,381,741km2(世界で10番目の大きさ)
- 位置:マグリブ
- 首都:アルジェ
- イスラム教徒の割合:99%
スーダン
スーダンでは、アラビア語と英語が公用語に指定されています。
スーダンには、実はエジプトよりも多くのピラミッドがあります。
そして、首都のハルツームはとても発展した都市です。人口増加の勢いが凄まじく、2100年には世界6番目の超巨大都市になると予測されています。
かつて、クシュ王国の本拠地はスーダンでした。クシュ王国は、ナイル川流域で発達した最初の文明です。
「メロエ島の考古遺跡(クシュ王国にルーツを持つ遺跡)」や「バルカル山」は世界遺産に登録されており、歴史や自然を存分に味わえる国です。
スーダンの基本情報
- 人口:約4500万人
- 面積:1,886,068km2(世界で15番目の大きさ)
- 位置:北東アフリカ
- 首都:ハルツーム
- イスラム教徒の割合:97%
モロッコ
モロッコでは、アラビア語と現地のベルベル語が公用語に指定されています。
アルガンオイルやタジン鍋は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?モロッコは遠いようで意外と身近な国だと思います。
マラケシュは、「南の真珠」と言われており歴史的な建築物が多く残されています。
特にジャマ・エル・フナ広場は、大道芸人や屋台があって活気に満ちています。ここの近くにあるスーク(市場)は世界最大規模です。
また、街全体が青いシャウエンも近年話題ですよね。可愛くてフォトジェニックなスポットがたくさんあります。
更に、観光客としてサハラ砂漠から行くなら、モロッコからが最も行きやすいです。メルズーガという地域で写真でしか見たことのないような美しい砂漠の絶景を見ることができます。
モロッコの基本情報
- 人口:約3700万人
- 面積:710,850km2(世界で39番目の大きさ)
- 位置:マグリブ
- 首都:ラバト
- イスラム教徒の割合:99%
チュニジア
チュニジアの公用語は、アラビア語です。さらに国民の大多数がフランス語を話すことができ、準公用語のような地位です。
チュニジアは国土のほとんどが砂漠で覆われています。首都のチュニスは、カイロとカサブランカに次いで北アフリカ第3の大都市です。
スースという街は「サヘルの真珠」と呼ばれるほど美しく、世界遺産にも登録されています。
さらに、ローマ帝国と対立関係にあったカルタゴ帝国もチュニジアです。歴史的に重要なカルタゴの遺跡は、世界遺産です。
チュニジアの基本情報
- 人口:約1100万人
- 面積:163,610km2(世界で91番目の大きさ)
- 位置:マグリブ
- 首都:チュニス
- イスラム教徒の割合:99%
ソマリア
ソマリアでは、アラビア語と現地のソマリ語の2つが公用語に指定されています。
1991年に勃発した内戦によって20年以上無政府状態にありました。現在は正式な政府が成立しましたが、依然として不安定な状態が続いています。
ソマリアは、世界最大のラクダ飼育頭数を誇ります。これは砂漠に住んでいる人が多いことが関係しています。
ちなみに、ソマリランドというソマリアから独立した国家があります。この国は国際的には国家として認められていませんが独立国家として機能しています。そして、ソマリア本土に比べると治安も安定しており、観光客も少しずつ増えています。
ソマリアの基本情報
- 人口:約1600万人
- 面積:637,657km2(世界で43番目の大きさ)
- 位置:アフリカの角
- 首都:モガディシュ
- イスラム教徒の割合:99%
チャド
チャドの公用語は、フランス語とアラビア語です。
首都は、ンジャメナで「ん」から始まるとして有名な国です
チャドという国名は現地語で「大きな水域」という意味です。
120以上の言語が話され、200近い民族が暮らしており、アフリカの中でも言語・人種ともに最も多様性に富んだ国の1つです。
チャドの基本情報
- 人口:約1600万人
- 面積:1,284,000km2(世界で20番目の大きさ)
- 位置:アフリカ大陸中央部
- 首都:ンジャメナ
- イスラム教徒の割合:58%
リビア
リビアの公用語は、アラビア語です。
リビアは、カダフィー政権時代アフリカにおいても比較的治安が安定した国の1つでした。
しかし、カダフィー政権崩壊後、治安は悪化の一途をたどっており、現在は内戦状態が続いています。
首都トリポリは紀元前7世紀にフェニキア人によって建設され、長い歴史を持ちます。
リビアは、古代ローマ時代の遺跡など5つの世界遺産を持っています。
リビアの基本情報
- 人口:約700万人
- 面積:1,759,541km2(世界で16番目の大きさ)
- 位置:北アフリカ
- 首都:トリポリ
- イスラム教徒の割合:97%
モーリタニア
モーリタニアの公用語は、アラビア語です。
モーリタニアは、北アフリカとサハラ以南の「サブサハラ」を繋ぐ交流地の役割を果たしています。
ここの人々はかつてほとんどが遊牧民で、現在でも一定数の人が遊牧生活を営んでいます。
首都ヌアクショットは、サハラ砂漠でも最大の都市です。ここにあるサウジ・モスクは街のシンボルになっています。
さらに、北西にある街シンゲッティは、アラビア半島まで巡礼に行けない人々にとって聖都でありました。そのため、イスラーム第7の聖地と言われています。
さらに、モーリタニアはタコが有名です。日本でも多くのタコをモーリタニアから輸入しています。スーパーへ行くと、モーリタニア産が多いことに気付くと思います。
モーリタニアの基本情報
- 人口:約440万人
- 面積:1,030,000km2(世界で28番目の大きさ)
- 位置:アフリカ北西部
- 首都:ヌアクショット
- イスラム教徒の割合:99%
ジブチ
ジブチでは、フランス語とアラビア語が公用語です。
ジブチは「世界一暑い国」として有名です。観測した中での最高気温はなんと71度。ほぼ1年中晴天です。
この国には海上輸送において重要な港があります。インド洋と紅海を結び、スエズ運河を通じてヨーロッパへと繋ぎます。アフリカへの玄関としての役割を果たしている中継貿易国家です。
ジブチのアッベ湖は、「猿の惑星」のロケ地としても有名です。
ここは大陸が割れ始める大地溝帯なので、マグマによる火山の活動が盛んです。トラバーチンという火山岩の塔が連なってできるものが圧巻です。
ジブチの基本情報
- 人口:約92万人
- 面積:23,200km2(世界で146番目の大きさ)
- 位置:アフリカ北東部
- 首都:ジブチ市
- イスラム教徒の割合:97%
コモロ
コモロでは、現地のコモロ語、フランス語、そしてアラビア語が公用語とされています。
コモロは、幻の古代魚であるシーラカンスの国です。博物館にて剥製を見ることができます。
海が本当に美しく、手つかずの自然が残されています。
首都のモロニにあるグランドモスクは純白で荘厳な建物で息を呑む美しさです。
コモロの基本情報
- 人口:約85万人
- 面積:1,861km2(世界で171番目の大きさ)
- 位置:インド洋
- 首都:モロニ
- イスラム教徒の割合:98%
まとめ:アラビア語圏の文化は魅力的!人口は増加傾向
アラビア語圏のそれぞれの国旗や文化の特徴や魅力などをどこよりも詳しくご紹介しました。
全体を通して要点をまとめると以下のようになります。
まとめ
- 世界で4億人以上がアラビア語を話す
- 26カ国において公用語に指定されている
- アラブ連盟というアラブ世界の政治的な協力機構で連携している
- 主に中東と北アフリカで広く話されている
- アラビア語方言は多様性に富んでいる
このように、アラビア語は今後の国際社会においても重要度が増してくると考えられています。
文化や伝統において日本とは違った魅力があるため、そのエキゾチックさに惹かれる方も多いと思います。
アラビア語を勉強することは、誤解の多いイスラム教について理解することにも繋がります。
世界がグッと広がると思うので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
アラビア語の基本的な挨拶を知っていますか?それについては、以下の記事で「絶対に抑えておきたいアラビア語挨拶」をご紹介しているので、合わせてご覧ください。
アラビア語の挨拶50選!【こんにちはや自己紹介、カタカナの発音付】
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