スペイン語で「ありがとう」はどうやって言うの?
こういった方向けです。
本記事では、スペイン語の「ありがとう」とその返事の言い方をどこよりも詳しく紹介しました。
丁寧なものからスラングまで解説しているので、この記事を読むだけでシチュエーションごとのスペイン語表現を完璧に使いこなせます!
私はスペインに留学経験があり、そこでスペイン語を習得しました。
この言語経験をもとにお話します。
【スペイン語】ありがとうとその返事!丁寧な言い方からスラングまで
今回はこのようなトピックで紹介していきます!
また、どのような場面でふさわしい表現なのか以下の3つに分類しているので、合わせて参考にしてください。
メモ
- 丁寧な表現(フォーマル)
- カジュアルな表現やスラング
- どの場面で使ってもOKなもの
それではいきましょう!!
スペイン語で「ありがとう」や「ありがとうございます」
まずは「ありがとう」と感謝を伝える言葉から紹介していきます!
『グラシアス』は誰もが聞いたことがあるかと思います。
しかし、実はそれ以外にもたくさんの言い方があります。
感謝の言葉は使うことが多いと思うので、たまに他の表現を使ってみるのもアリだと思います。
また、「ありがとう」とネイティブの人に言われた時に理解できないといけません。
そのような意味で「ありがとう」の表現を覚えることは大切です。
「どういたしまして」などの返事についても後半で詳しくご紹介しますね。
いつ使ってもOK
Gracias(グラシアス)
訳)ありがとう
「ありがとう」の最も一般的な言い方です。
スペイン語圏にいたら1日に何度も耳にします。
文字通り「ありがとう」という意味です。
いつ使ってもOK
Muchas gracias(ムチャス グラシアス)
訳)本当にありがとう
一段上の感謝をする時に使います。
『Muchas』は「たくさんの」という意味なので、直訳すると「たくさんのありがとう」です。
カジュアル
Mil gracias(ミル グラシアス)
訳)ありったけのありがとう
比較的カジュアルな表現です。
『Mil』は数字の「1,000」です。数字については、スペイン語の数字一覧の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
「1000回ありがとうを言えるくらい感謝してる」というイメージです。
いつ使ってもOK
Muchísimas gracias(ムチシマス グラシアス)
訳)ほんっっっとうにありがとう!
最大級の感謝を表します。『Muchas gracias』の進化版だと思ってください。
『形容詞 + ísmo/ísma』で「ものすごく〇〇」という意味になります。
いつ使ってもOK
Gracias por todo(グラシアス ポル トド)
訳)何もかもありがとう
たくさんお世話になった時に使う表現です。
『todo』は「全て」という意味です。
ちなみに『Gracias por~』で「~をしてくれてありがとう」というような具体的な行為などに関する感謝を述べることができます。
例えば、「Gracias por ayudarme」で「私を助けてくれてありがとう」という意味になります。
丁寧
Se lo agradezco / Te lo agradezco(セ ロ アグラデスコ / テ ロ アグラデスコ)
訳)あなたに感謝しています
とても丁寧で誠実な表現です。
「agradezco」の基本形『agradecer』は、「感謝する」という動詞です。
せっかくなので、『Se』と『Te』の違いを簡単に説明します。
「あなた」は「Usted(丁寧)」と「Tú(カジュアル)」の2通りの言い方があることは知っていましたか?「Tú」は日本語の「君」だと思えばイメージを掴みやすいと思います。
そして『あなたに』では形が変わります。英語だと「I(私は)」が「me(私に)」となるのと同じことです。
「usted」は『leまたはse』となり、「tú」は『te』になります。
これが「se」と「te」の違いです。
丁寧
Estoy muy agradecido/agradecida(エストイ ムイ アグラデシード / アグラデシーダ)
訳)私はとも感謝しています
こちらも丁寧な表現です。
1つ前の表現とよく似ていますよね。
話し手が男性の場合は『agradecido』、女性の場合は『agradecida』です。
丁寧
Le doy las gracias / Te doy las gracias(レ ドイ ラス グラシアス / テ ドイ ラス グラシアス)
訳)私はあなたに感謝を送ります
直訳すると、「私はあなたにありがとうを与える」です。
「doy」の基本形『dar』は「与える」という意味の動詞です。
最近では、この表現が使われる機会が少し減りましたが、それでも時々耳にします。
丁寧
Dios te lo pague(ディオス テ ロ パゲ)
訳)神のお恵みがありますように
宗教観と結びついた感謝の言葉です。
『Dios』は「神」という意味です。
最大級の感謝の表現で、「感謝してもしきれない。神のお恵みを願います」ということですね。
カジュアル
Te debo uno(テ デボ ウノ)
訳)借りが1つできたよ
ちょっとひねりの効いた表現です。
「debo」の基本形『deber』は「(お金などを)借りている」という動詞です。
「借りがある」という表現を使う時はこの動詞を使います。
このような表現をさらっと使えると「この人スペイン語できるな」と思われます。
「どういたしまして」などありがとうへの返事
続いては、「どういたしまして」などの返事を紹介します!
「グラシアス」と言われてもどう答えていいかわからない・・・という方もいるのではないかと思います。
スマートに返すことができたらかっこいいですよね。
ここでは、丁寧なものからカジュアルなものまで幅広くお礼への返事を解説していきます!
いつ使ってもOK
De nada(デ ナーダ)
訳)どういたしまして
ありがとうの返事として最も頻出の表現になります。。
『nada』は「何もない」という意味なので、「いえいえ、なんてことないですよー」と言った意味が込められています。
ほぼ同じ表現として『Por nada』があります。
意味は全く同じですが、こちらの方が少しだけカジュアルな表現になります。
カジュアル
No hay de qué(ノ アイ デ ケ)
訳)どういたしまして
比較的カジュアルな表現の「どういたしまして」です。
これは『No hay de qué estar agradecido(感謝する必要はないよ)』の短縮形です。
「お礼を言うほどでもないよー」というようなニュアンスですね。
もしあなたがちょっとしたお願い事をしてあげてお礼を言われた時はこのフレーズが使えます。
カジュアル
No hay problema(ノ アイ プロブレーマ)
訳)問題ないよ・大丈夫だよ
こちらも汎用性の高い表現です。
「(お礼を言うほどのことでもないから)気にしないで」というニュアンスですね。
ちなみに先程も出てきましたが『no hay~』で「~はない(存在しない)」という意味になります。
この表現は、謝られた時など様々な場面で使うことができます。
カジュアル
No se preocupe / No te preocupes(ノ セ プレオクペ / ノ テ プレオクペス)
訳)お礼には及ばないよ
直訳すると「心配しないで」という意味です。
英語の「Don't worry」に当たります。
「preocupe」の基本形『preocupar』は「心配する」という意味の動詞です。
「あなた」の言い方がustedの場合は「No se preocupe」、túの場合は「No te preocupes」になります。
これはスペイン語圏で広く使われている表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
丁寧
Con gusto / mucho gusto(コン グスト / ムチョグスト)
訳)喜んで
これは「あなたを助けることができて嬉しい」というニュアンスです。
丁寧で相手を思いやった表現です。
『gusto』は「喜び」という意味です。
『Mucho gusto』は、初対面の時の「はじめまして」という意味でも使われます。
丁寧
Es mi placer(エス ミ プラセール)
訳)助けることができて嬉しい
意味は1つ前に紹介した『con gusto』と同様です。
とても丁寧な表現なので、職場などフォーマルな場所でも使うことができます。
『placer』は「喜び」という意味です。
丁寧
El placer es mío(エル プラセール エス ミーオ)
訳)嬉しいのは私の方だよ
『un placer』への返答として使われることが多いです。
もしあなたが感謝して「un placer」などの返答が来たらこの表現を使ってみましょう。
「助けられて嬉しいよ」「いやいや嬉しいのは私の方だよ」「いやいや私のほうが嬉しいよ」・・・というループです笑
カジュアル
Cuando quieras(クアンド キエラス)
訳)いつでも頼ってよ
友達や家族などの親しい間柄で頻出の表現です。
『cuando』は「いつ」という意味です。
そして、「quieras」の基本形『querer』は「~したい」という動詞です。
そのため、「あなたが好きな時、いつでも頼ってね」というようなニュアンスになります。
いつ使ってもOK
Gracias a ti / usted(グラシアス ア ティ / ウステ)
訳)こちらこそありがとう
「こちらこそありがとう」は、日本語でもよく使いますよね。
筆者がスペインへいた際、よくこの表現を言われとても素敵な言葉だと思ったのを覚えています。
例えば誰かがあなたに感謝を伝えた際に、自分も感謝の気持ちを伝えたいと思った時があると思います。(特に人を助けると同時に自分も助けられたと思った時など)
そんな時に使うとGOODです!
Graciasを省略して『A ti/ A usted』ともよく言います。
まとめ:スペイン語で「ありがとうございます」と伝えてみよう
スペイン語の「ありがとう」とその返事の超頻出表現を紹介しました。
感謝の表現は、言語においても最もよく使う言葉の1つだと思います。
今回ご紹介したものを使いこなせば、ネイティブの人たちはきっとあなたの表現力の豊かさに驚きます。
これらのフレーズを一度に全部覚えるのは大変かもしれません。そのため、日常会話で取り入れながら少しずつ覚えていってください。
ちなみに、スペイン語はどうやって勉強していますか?それについてはこちらの記事でおすすめのスペイン語勉強法を徹底解説しているので参考にしてください。
スペイン語勉強法【独学で中級に!初心者におすすめの方法まとめ】
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今日も読んでくださりありがとうございます!