藤井風【優しさ】MVを徹底考察！親の最後を描いている？

疑問に思う人

藤井風の『優しさ』MV感動的！このミュージックビデオはどんなメッセージを含んでいるのか改めて知りたい！

そう思ったあなた！
この記事を読めばこのMVの魅力がさらにわかります！

オラ！アジャノです！
普段は英語やスペイン語、フランス語などの言語の記事や、音楽の記事を書いています。

今回は優しさへのラブソング「優しさ」のMVに秘められたメッセージを徹底解説＆考察します！
Mステで紹介されたり、スカッとジャパンでBGMとして流れたりと人気が急上昇している曲ですが、この歌の核となるメッセージを見ていきたいと思います。

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それではいきましょう！！

藤井風【優しさ】MVを徹底考察！親の最後を描いている？

MV全体でのメッセージ

この曲、優しさへのラブソングなのにピアノの音が冷たいですよね。

「温かいのにどこか悲しい」
ではないでしょうか？

それはミュージックビデオの雰囲気にも出ています。
まずこのMVは廃墟で撮影しており、風君の衣装や青い花（あとで説明します）、16mmフィルムカメラなど様々な部分からなぜか寂しさを感じさせるのです。

なぜか考えていたら１つの答えに辿り着きました。

これはおそらく歌詞で出てくる「あなた」が親だからではないでしょうか？

「親への感謝を歌った曲ならもっと明るくてもいいじゃん！」
と思ったかもしれません。

しかし、どちらかと言うとこの歌は「後悔」に近いのだと思います。

私はラジオで風君が話していたことを思い出しました。
思春期で親にいつも反抗してしまうという相談を受けた時に風君はこう言っていました。

「『いつまでもあると思うな親と金』っていう言葉がある。親が今日死ぬと思ったら優しくできるんじゃないかな？」と。

この曲は、最後まで優しく出来ないまま先立たれてしまった時を想像して作った歌なのではないかと思いました。

そう解釈すると歌詞の意味が繋がる場所があります。
「知らぬ間に無くしちゃうから心に深く刻み込んだあなたの眼差し」

「その時」はいつ来るかわからない。
そう教えてくれているのではないでしょうか？

それではMVの一つ一つの意味を解説していきます。

廃墟

まず、「なぜ廃墟で撮ったのか？」気になりますよね。

これはおそらく、「もう使われていない」つまり「もう今はいない」という意味が込められているのだと思います。

しかし廃墟なのにとても美しい場所ですよね。
本当に美しい心を持っていたということではないでしょうか？

青いバラ

MVの所々に出てくる青いバラ柄の服をまとった女性やソファーなど、青いバラが度々登場していますよね。

「バラ」の花言葉はもちろん「愛」です。

一方、「青いバラ」の花言葉は「夢叶う」です。
しかし以前は「不可能」でした。
これは青いバラが長年作れなかったが、近年開発に成功したからです。

そのため、ここでは時を戻すことは「不可能」、しかし今からならまだ間に合うということではないでしょうか？

膝枕、大きな手、青いバラの服をまとった女性

これらは今までの解説の通り、「母」ですね。

自分がちっぽけに思えるくらい包み込むような優しさを持っていた母だった。

Ahhhhの部分

ここでは親との今までの記憶が蘇る部分ではないでしょうか？

風君はここで「走りたい」と提案してここのイメージははっきりと浮かんでいたと言います。

草の穂は故郷を表していて、昔親と遊んでいた記憶やなんとかしてその時に戻りたいと思いもがきながら走り出す様子が描かれているのではないかと。

床に散らばった花

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この写真で風君が持っている花、MVの始めでは座っている側に置いてあったのが大サビでは床に散らばっているのに気がついたでしょうか？

これはポジティブな意味には捉えにくいですよね。

もう会えないという現実の残酷さを表していると思いました。

「それだけでよかった何より強かった優しさでよかったただそれだけで」
最初に聞いた時は優しさがどれほど大切だったか気付き、安心する部分だと思っていました。
しかし、ここは今ではどうしようもない、もう時は遅いという悔いなのではないかと思います。

最後に彼は目を閉じて祈り、MVは幕を閉じます。

優しさ、その時が来てから後悔しないように

いかがでしたでしょうか？

自分の最後を思い浮かべるのが「帰ろう」でした。
一方で、１番大切な親の最後を思い浮かべるのが「優しさ」ではないでしょうか？

時を戻すことはできません。
「今日からどう生きてこう」

青いバラの花言葉のように、今からならその思いは「叶う」かもしれない。

そう考えさせられる曲でした。