藤井風 へでもねーよ

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藤井風【へでもねーよ】MVを徹底考察!自分との戦い?

2020年12月6日

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疑問に思う人

藤井風の『へでもねーよ』食らいました・・。このかっこよすぎるミュージックビデオはどんなメッセージを含んでいるのか知りたい!

そう思ったあなた!
この記事を読めばこのMVの魅力をさらに味わえます!

オラ!アジャノです!
普段は音楽の記事や言語の記事を書いています。

今回は「へでもねーよ」のMVに秘められたメッセージを徹底解説&考察します!

藤井風初のワンマンライブ『NAN-NAN SHOW 2020』Blu-rayが遂にリリースされました!

それではいきましょう!!

藤井風【へでもねーよ】MVを徹底考察!自分との戦い?

MV全体のメッセージ

今回のテーマはわかりやすかったように思います。

それは「自分との戦い」です。
MVでも曲でも終始他人を責めたり拒絶したりしていないところがポイントです。

本当の敵は自分の欲望やエゴ、執着。
何かを変えたいならまず自分から変わる

そのような強いメッセージが込められているように感じました。

大きなテーマとしてはわかりやすいこのMVですが、それぞれの場面で多くの意味が込められています。
では、それぞれの場面を重要なシーンに分け、時系列で解説していきます!

1番

武士である風君と大五郎

MVの最初に武士である風君と大五郎(時代劇「子連れ娘」に出てくる有名な髪型をしていることから)が出てきます。

初めてMVのティザーを見た時、「ネタなのか!?」と思いました笑

しかし、よく考えてみるとそうではありませんでした。

「武士道」を実践している本物の武士は、欲や執着から解放された存在と言えます。
まさに大和魂。

この精神性こそが理想像であると言えます。
次の場面に移ります。

テレビに映し出される武士と、犬

「キリがないから」を想起させるブラウン管が出てきます。
そこに写っているのは先程の武士である理想像の主人公。

この部屋には現実の主人公(風君)がいます。
テレビは世俗的なものですよね。
そして、そのテレビには武士である超俗的な存在が映し出されている。

これは現実の自分と理想像である自分の対比であるように思いました。
つまり、武士とは対照的に現実の自分は怒りや欲望、執着に支配されている。

では、ここでの犬はどのような役割を果たしているのでしょうか?
ポジティブな文脈で語られることの多い犬ですが、他の動物と同様にネガティブな文脈で語られることもあります。

煩悩の犬は追えども去らず
ということわざがあります。

これは払っても飼い主を付いて離れない犬を煩悩に例え、煩悩を解放することの難しさを表現したものです。
ここでの犬は煩悩を表しているのではないでしょうか?2番で犬を拒もうとしている様子を見てもわかるようにここでは珍しくネガティブなものとして描かれています。(なお、現実の風くんは犬が大好きなようです)

海辺で這いつくばりながら進む

理想像である武士が歩いていたあの場所に、なんとか辿り着こうとしている主人公。

歌詞にある「たしかなもの」はこのMVでは武士の精神性であると言えます。

またびしょ濡れで汚れながら這っていることから理想の自分に近づくための道は平坦でないことを表しているのではないでしょうか?

それではどうすれば近づくことができるのでしょうか?

サビへと続きます。

風君七変化と、へのへのもへじ

ここでは様々な顔をした七変化の風くんを見ることができます。

全て違っていますが、ここで大切なのは全て自分自身であるということです。

まさに自分自身との戦いを繰り広げています。

途中で出てくるへのへのもへじはどのような意味を持っているのでしょうか?
これは「欲に支配された人間は個性を失ってしまう」ということを表しているのだと思います。

ここでは悪い感情とは戦いつつも、良い自分も悪い自分も全て含めて自分そのものだと受け止めるようにも見えます。

2番

カマキリと犬

ここでカマキリが出てきます。

みなさんは「蟷螂(とうろう)の斧」という言葉を知っているでしょうか?
この蟷螂はカマキリのことで、身の程をわきまえずに無謀なことをするという意味があります。
カマキリの自分の力をわきまえず、無謀にも自分より大きな相手に襲いかかる特徴にちなんでそう呼ばれています。

これだけ聞くとネガティブにも聞こえてきますが、このMVではカマキリがポジティブな意味で捉えられているように思います。

この意味としては1番強い相手と無謀だとしても戦わなければならない。
そして、その1番の強敵とは、自分自身。

斧を振り上げず落ち着いている様子からも本当の敵がわかり覚悟を決める姿であるように思います。

そして、檻に入っている4頭の犬。
煩悩と一線を画し、なんとか抑え込めようとしている主人公の姿が描かれています。

歓楽街を歩く風君

舞台は、特徴的な服を着た人たちが集まる歓楽街に移ります。
おそらく昔の見世物小屋でしょうか?

ここでは欲との葛藤が描かれており、主人公の思いが揺らいだ時大五郎の顔を思い出し決意を決めたように見えます。
それでは、大五郎はどのような役割なのでしょうか?

クライマックスに移ります。

自分との戦いと大五郎は何者なのか?

クライマックスに入りました。

まさにここは「自分との戦い」です。

なぜ戦う必要があるのでしょうか?
これは自分のためでもありますが、愛しき大切なもののためにも戦っています。

大五郎は、愛すべきものの象徴なのです。
愛やハイヤーセルフに例えることもできるかもしれません。

良い世界にしたいなら、まずは自分から変わること。

「変わる」というのは決して平坦な道のりではありません。

何度打ちのめされそうになっても立ち上がり、愛を持って戦い続ける。
途中でノックダウンされそうになった時、大五郎を思い出し再度立ち上がる姿はまさに武士そのものでした。

そして、最後にはきっと打ち勝つことができる。

このMVにはそのような力強く優しいメッセージが込められていました。

何かを変えたいならまず自分から変わる

このMVでは自分から変わることの大切さが描かれていました。
強い言葉が使われ激しい演出がありつつも、誰も責めたりしていないところはまさに風君の優しさですね。

良い自分、ダメな自分全てを受け入れることが大切な一方で、よりよく生きるためには悪い感情と戦っていかなければなりません。

自分は最大の見方でもあり、最大の敵でもあります。

そして、最大の武器は、
愛を持って悪い感情に打ち勝っていきたいですね。

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藤井風『へでもねーよ』の歌詞解説はこちら!

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