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【レビュー】ファクトフルネス(混沌とした今だからこそ必要な知識)

2020年4月29日

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オラ!アジャノです!
今回は

疑問に思う人

世界の真実を知りたい!
もっと物事を判断する力をつけたい!

という方におすすめの本を紹介します!
この本を読めば、今世界で何が起きているか理解する力が身につきます!

【レビュー】ファクトフルネス

その本がこちら!
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

あらゆる分野で1位をとった大ベストセラーファクトフルネスです!
書店などで見かけた人も多いのではないでしょうか?
この本の要約自体はものすごくたくさんのプロがやっているので、それを見たほうがいいです。本記事ではそれに対するレビューを書いていきます
要約で一番おすすめなのはこちら ↓
やはり中田敦彦さんのYoutube大学は説明のクオリティーがすごく、惹きつけられます。

動画を見るのがめんどくさい!という方は今ならAmazonのAudibleでこの本を無料で聴くことができます

【レビュー】今の混沌とした時代だからこそ必要な本

本 レビュー

結論から言いますと、この世界が混乱して情報量がとんでもない時代だからこそ必要な本だと思います。
いくつか特に感銘を受けた部分をピックアップしてその理由を詳しく解説します

犯人捜しはやめる

ソーシャメルディア 炎上

これは今特に響きます。
なにか大きいミスや事件が起こったら誰かが見せしめとばかりに責められている・・。
現代はその風潮が強いですよね。Twitterで炎上・・などなど。
しかし、犯人を見つけたらそこで考えることをやめてしまいます。
責任を個人に押し付ければ、その人だけが苦しみ、他の人はその問題に何も関係ないと錯覚するからです。

しかも、だいたいの場合すべての責任が一個人ということは少ないです。もっと大きな視点で見たらそのシステムに欠陥があったかもしれません。

そのため犯人ではなく、原因を探ることが大切です。
そのような問題を助長するきっかけがなかったのか考えることに意味があります。

目の前の数字だけに惑わされてはいけない

新聞 メディア

これも今の時代、本当に大切ですよね。
私達は日々ものすごい量のネガティブな数字を目にします
事件の数、死者数、病気の感染者数・・・。
しかし、それは実際どういう数字なのでしょうか?

例えばこれらの数字の分母は何でしょうか?
ある特定の死者なら、他にどういう原因がある上での数なのか。
ある病気の感染者なら、何人検査した上での数なのか。
例えば、日本以外の国と比べてその数はどうなっているでしょうか?

目の前の数字を見ると、「多過ぎる or 少な過ぎる!大変だ!」と思って一喜一憂してしまいがちですが、それらは比較しても危機的な数字なのか、それともメディアや広告によってあまりにも誇張されているだけなのか・・。

数字なら正しいだろうと思いがちです。
いや、もちろん正しいのですが、それは感情を入れずに客観的に見なければなりません。
楽観視をするべきというわけではなく、そういう見方ができれば別の問題が見えてくるかもしれないということです。

世の中はネガティブなことばかりではない

ネガティブ ニュース

ニュースを見ていると連日悲惨な状況が流れていますよね。
もちろん、それはだいたいは真実であり目を背けてはいけません。
しかし、世界の終わりに思えるような状況でも人間は少しずつ進歩しています

ニュースは基本的にセンセーショナル(人の心を揺さぶる)なものを扱います。メディアの方も仕事ですので、自分の記事が話題になる(バズる)ということがなければちゃんと食べていけません
そのため、幸せなニュースは扱われにくいのです。
しかし、私達は本当に地獄みたいな世界なのかを冷静に判断する権利があります。

著者のハンス・ロスリング氏は「悪い」と「良くなっている」は両立すると言っています。
どういうことかと言うと、例えば自然災害による死者数は未だにとてつもなく多いですが、80年前(戦前)と比べると、全体数で見ても一人あたりで見ても圧倒的に減っています。
この時、「悪い(未だに災害は起こり死者数は多い)」と、「良くなっている(死者数の割合は減っている」は両立していますよね。
これは自然とそうなったわけではなく、災害対策に人生を捧げてきた多くの建築家、災害研究者などのおかげです。
このことは忘れてはいけないと思います。

本当に完全に悪い方向に進む一方なのか?冷静に判断できたら「正しく恐れる」ということができます
この「正しく恐れる」は物事を判断するのに重要な考え方だと思います。

1つの切り口で物事を判断してはいけない

メディア・リテラシー

私達はシンプルな考え方を好む傾向にあると言われています。
例えば、今の世界のわかりやすい例だと「民主主義は善だ」「独裁は悪だ」でしょうか。
しかし、これは一概には言えません。民主主義にも欠陥はあります。筆者は急激な経済発展と社会的進歩を遂げた国のほとんどが独裁だと言います。これは開発独裁とも言われていて、圧倒的なリーダーが破竹の勢いで開発を進めていった結果です。
もし、新興国で民衆がばらばらな状態であったなら民衆の意見を尊重しようにも意見が分かれすぎて何も決まらない状態に陥ります。はたまた内戦が起きるかもしれません。

このように、これは良くてこれは悪いというのは一概に言えないことが多いです。
多面性があるのに1つの見方だけで見てしまうとそれは色眼鏡で見ていることになります。

私は本を読む時に書いてあることを全て鵜呑みにしないように批判する意見も調べるようにしているのですが、
この本にもやはり批判があって
・人間社会のことしか触れておらず、これまでしてきた環境破壊について触れてないという意見。
・グラフの表示が意図的という意見
・大量生産・大量消費に警鐘を鳴らしていないという意見
などがあり、その通りだと思いました。

著者の方もやはり人間なので、皮肉にも物事を1つの切り口で判断してしまう部分もあったのかもしれません
しかし、この人が提示してくれた世界の見方は常識が覆るほど全て画期的なものであり、物事を客観的に判断する際に大いに役に立つと感じました。

冷静に物事を見つめる方法を教えてくれた本

メディアリテラシー

私達は流されやすいです。
今インターネットが出る前と比較すると情報が500倍に増えたと言われています。
これほど情報があふれる中で冷静に判断するのは至難の業です。
しかし、この本にはそのヒントがいくつも載っていると感じました。
信頼できる情報を吸収する力、自分で比較して判断する力、物事を多面的に見て判断する力。
これからの時代、情報をうまく自分の中で消化できる人が成功すると思います。

ぜひ、レビューだけでなく、実際に自分でじっくり読んでみてください!
それでは、最高の読書ライフを!

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