Vaundyの『僕は今日も』泣ける。この曲はどんなメッセージを含んでいるのかもっと知りたい!
そう思ったあなた!
この記事を読めばこの詩の魅力がさらにわかります!
オラ!アジャノです!
普段は音楽の記事を書いています。
今回はVaundy『strobo』徹底解説第三弾!
希望に満ちた曲「僕は今日も」に込められたメッセージを徹底解説&考察します!
歌は様々な解釈があった方が素敵なので、個人の解釈として参考までにお願いします!
Vaundy『僕は今日も』が収録されたアルバム【strobo】はこちら!
それではいきましょう!!
【Vaundy/僕は今日も】歌詞の意味を徹底考察!歌の力に泣ける
この曲を聞いて、
「彼の実話を歌った歌じゃないか?」と思われた方も多いと思います。
彼は「僕は今日も」という楽曲についてFanplusMusicさんのインタビューでこう語っていました。
すべてが事実ではないんですけどパーソナルな曲です。人のちょっと暗い部分を自分なりに解決する歌です。
Vaundy
全て本当ではないけどかなり自分の体験が入ってきているということですね。
私はこの言葉と歌詞を踏まえた上でこの曲は
音楽を通して同じような辛さを抱える人、そして自分自身を救うために今日も歌い続ける
というメッセージだと思いました。
それでは歌詞を詳しく見ていきます。
僕は今日も 1番
母さんが言ってたんだ
僕は今日も/Vaundy
お前は才能があるから
「芸術家にでもなりな」と
また根拠の無い夢を語る
解説:母に言われた言葉を回想する部分です。
おそらく、幼い頃から母が「僕」に言い続けている言葉だと思います。
もっと幼い時「僕」は母の言葉を糧にして「芸術」をやってきました。
しかし、「芸術」を続けていくうちにその応援の言葉がプレッシャーに変わり始めます。
父さんが言ってたんだ
僕は今日も/Vaundy
お前は親不孝だから
1人で生きていきなさい
また意味もわからず罵倒する
解説:父に言われた言葉を回想する部分です。
「芸術家」を目指そうとしている僕に向かって言った言葉ではないでしょうか。
親不孝、とはそのような不安定な職業を目指していることに対してです。
「僕」は罵倒と受け取っていますが、父の本当の気持ちは違いますよね。
大人になってみてやっと気付きますが、おそらく「心配」から出てきた言葉だと思います。
しかし、「僕」は父の心無い言葉と受け取ってしまい、孤独を味わいます。
1人ではないと暗示をして
僕は今日も/Vaundy
2人ではないとそう聞こえて
思ってるだけじゃ そう 辛くてでも
そうする他にすべはなくて
愉快な日々だと暗示をして
不協和音が 聞こえてきた
抑えてるだけじゃ そう 辛くて
だから この気持ちを
弾き語るよ
解説:母の言葉も父の言葉も信じられなくなった「僕」は孤独に苛まれます。
自分を保つために「僕は1人じゃない」と言い聞かせても本心は騙せません。
それでも「愉快だ」と自分に言い聞かせます。
不協和音は反対に「不快」ですよね。
「僕」が自分の気持ちを不協和音と例えていることで「芸術」である音楽への気持ちは薄れていないことがわかります。
ずっと押し殺してきた気持ちも抑えるのが辛くなっていきます。
そこで「僕」の唯一のはけ口は「音楽」でした。
自分の気持ちを音楽として昇華します。
もしも僕らが生まれてきて
僕は今日も/Vaundy
もしも僕らが大人になっても
もしも僕らがいなくなって
いても そこに僕の歌があれば
それでいいさ
解説:生まれて、大人になって、いなくなる。
人間はこの運命から逃れられません。
いつか存在はなくなってしまいます。
でも音楽は違いますよね。
歌は「僕」の存在がいなくなってもずっと残り続けます。
それが「僕」の生きた証になるならそれでいい。
そうしてこの運命を受け入れます。
僕は今日も 2番~ラスサビ
彼女が言ってたんだ
僕は今日も/Vaundy
あなたはカッコイイから
イケメンじゃなくてもいいんだよ
また 元も子も無い言葉を君は言う
解説:今度は、彼女に言われた言葉を回想する部分です。
これはおそらく彼女の純粋な褒め言葉ですよね。
しかし、「僕」にとって顔について触れられるのはコンプレックスでもあったのかもしれません。
そのため、「僕」は好意的に受け取れませんでした。
僕はできる子と暗示をして
僕は今日も/Vaundy
心が折れる音が聞こえた
思ってるだけじゃ そう 辛くてでも
そうする他にすべはなくて
明日は晴れると暗示をして
次の日は傘を持って行った
抑えてるだけじゃ そう 辛くて
だから この気持ちを
弾き語るよ
解説:音楽の道に進むことを決めた「僕」は母の「才能がある」という言葉を自分に言い聞かせて頑張ってきました。
しかし、そのプレッシャーは大きいですよね。
「僕」はその重荷で心が折れてしまいます。
後半は私が特に心に響いた部分です。
明日が晴れだと心から思っているなら雨傘は持っていきませんよね。
そして明日「は」と言っているのもポイントです。これは今日「も」雨だったということです。
つまり、未来はもっと良くなると自分に言い聞かせますが、本心では変わらず辛いのを覚悟しているということだと思います。
ピアノの音が聞こえる
僕は今日も/Vaundy
ガラガラの声が聞こえる
枯れてく僕らの音楽に
飴をやって もう少しと
その気持ちを
弾き語るよ
解説:「僕」はプレッシャーを背負って必死に歌っています。声がガラガラになるまで。
「もう無理かもしれない。」
そう思っても飴をやる。
アメとムチって言いますよね。
ここでの飴は「希望」を表しているのかもしれません。
限界を迎えても「僕」は伝えたいことがある。
だから歌い続ける。
彼の強い意志が痛いほど伝わってきます。
もしも僕らが生まれてきて
僕は今日も/Vaundy
もしも僕らが大人になっても
もしも僕らがいなくなって
いても そこに僕の歌があれば
それでいいさ
もしも僕らに才能がなくて
もしも僕らが親孝行して
もしも僕らがイケていたら
ずっとそんなことを思ってさ
弾き語るよ
解説:自分と同じように「プレッシャー」を背負う人。自分と同じように「孤独」を味わう人。自分と同じように「コンプレックス」を持つ人。
「もしもたられば」と願っても辛いことにこの状況は変わりません。
ただ、「僕」の歌が今日もどこかで同じような思いをしている人のためにも歌えることができたら。
これは「僕」を救う歌でもあり、「僕ら」を救う歌でもあるのですね。
まとめ:僕は今日も、「歌」の力に気付かされる曲
いかがでしたでしょうか?
彼のアーティストとしての覚悟や葛藤が垣間見える曲ですね。
「自分がいなくなっても自分の歌が残ればそれでいい」
100年経っても1000年経っても音楽は残り続けます。
それだけ時が過ぎても誰かを救い続ける音楽ってすごいですよね。
Vaundy 1stアルバム『strobo』はこちらから!
今日も読んでいただきありがとうございます!