King Gnuの『Prayer X』中毒性がある!この曲はどんなメッセージを含んでいるのか改めて知りたい!
そう思ったあなた!
この記事を読めばこの詩の魅力がさらにわかります!
オラ!アジャノです!
普段は音楽の記事を書いています。
今回はKing Gnu徹底解説第3弾!
中毒性のある曲「Prayer X」に込められたメッセージを徹底解説&考察します!
歌は様々な解釈があった方が素敵なので、個人の解釈として参考までにお願いします!
King Gnu『Prayer X』が収録されたアルバム【Sympa】はこちら!
【King Gnu/Prayer X】歌詞の意味考察!救いを願う歌
今回も彼のインタビューを参考にしていきます。
King Gnu、アニメ『BANANA FISH』ED曲を担当 “誰しもが持つ葛藤と祈りの歌”「Prayer X」
この曲は『BANANA FISH』というアニメのエンディング曲としても使われ、話題を呼びました。
ボーカルの井口理氏はインタビューの中で
僕たちも、生きていく中で苦悩し、もがき、心の何処かで祈っています。
井口理
その先に待っているのが絶望なのか救いなのかはわからない。でも今は祈ることしか出来ない。
『Prayer X』は誰しもが持つ祈りと葛藤の歌なんだと僕は思います。
と語っています。
『Prayer X』というタイトル。
Prayerは祈りで、Xはよく未知のものに付けられますよね。
おそらく、この歌詞を考えると
何かもわかならいものにとにかく祈り、救いを求めている。
のだと思います。
それでは歌詞を詳しく見ていきます!
Prayer X 1番
溢れ出した涙のように
Prayer X/King Gnu
一時の煌めく命ならば
出会いと別れを
繰り返す日々の中で
一体全体何を信じればいい?
解説:このサビは合計で3回出てくるのですが、全て解釈が違ってくるように思います。
始めのサビとしては、命が悲しく儚いものだと感じています。
その中で何か信じるものを求めているように見えます。
生まれ落ちた
Prayer X/King Gnu
その時には
泣き喚いていた
奪われないように
くたばらないように
生きるのが精一杯だ
胸に刺さったナイフを
抜けずにいるの
抜いたその瞬間
飛沫を上げて
涙が噴き出すでしょう?
解説:「生きる」
生きるとは戦いで、生き延びたもん勝ちだと言います。
みんなお互いに蹴落とし合って生きている。
この醜い争いがわかっているために赤ちゃんは泣いて嘆いていると。
心の傷を取り除こうとすると、血のように涙が溢れ出してしまうと言っています。
つまり元に戻そうとすると自分が壊れてしまう。
この傷とは自分が生き延びるために犯してきた「罪」ではないでしょうか?
主人公は人に嘘をついたり、時には人を蹴落としたりしてきた。
取り除くにはそれと向かい合わなければなりません。
もし、その「罪」と向き合ったら自分への嫌悪感に苛まれ、おかしくなってしまう。
そのためこの傷を抱えたまま生きていくしかないと思っています。
溢れ出した涙のように
Prayer X/King Gnu
一時の煌めく命ならば
出会いと別れを
繰り返す日々の中で
一体全体何を信じればいい?
解説:赤ちゃんが流す涙や心の傷を取り除こうとして溢れる涙はどちらも「痛み」ですよね。
「この涙のように痛みで溢れた人生なら、生き延びるために戦いを繰り返す中で何を心の拠り所にすればいいのか?」
そう言っているのではないでしょうか?
Prayer X 2番
屈託のない笑顔の裏
Prayer X/King Gnu
隠していた
生きるための嘘が
最早本当か嘘か
わからなくて
自分の居場所でさえも
見失っているの
怒りに飲まれて
光に憧れて
今日も空を眺めるのでしょう
解説:主人公は生き延びるためにに「底抜けに明るい自分」を演じていますがずっと違和感を感じています。
良い自分を演じることに慣れすぎて、自分でもどれが本当の自分か偽りの自分かわからなくなってしまっています。
その結果
「自分はだれ?」
それさえわからなくなっていまいます。
怒りに飲まれるとは、怒りのコントロールができなくなることです。
そして暗闇で彷徨う自分を照らす光、つまり自分が何者なのかわからせてくれる「何か」を探しています。
この人生に
Prayer X/King Gnu
意味があるのなら
教えてよ
脆く、儚い日々の中で
痛みや悲しみさえも
飲み干した今、僕らは
一体全体何を信じればいい?
解説:「生きる意味とは?」
根本的な疑問が浮かびます。
自分が誰なのかもわからなくなった今、人生に意味なんてあるのか?
人に騙し騙され生きて我先に生き延びようとすることに意味はあるのか?
次第に痛みも悲しみも感じなくなります。
その先にあるのは「無」。
極限まで悲しみに追い詰められた先にあるのは無の感情です。
「僕ら」と書いている所がこの詞の面白いところですよね。
もしかしたら私達も既に感情などなくて、偽りの自分が「感情を持っている」と思い込んでいることを暗示しているのかもしれません。
溢れ出した涙のように
Prayer X/King Gnu
一時の煌めく命ならば
出会いと別れを
繰り返す日々の中で
一体全体何を信じればいい?
解説:「悲しみ」を感じなくなっていたら涙は流れませんよね。
つまり、
「その涙のように人生が存在しているようで存在していないものならば、私は何を信じていればいいの?」
これは極限まで傷ついた主人公が
『とにかく助けてほしい。』
そう救いを求め、祈る曲です。
Prayer X、傷つき救いを求める歌
いかがでしたでしょうか?
ここまでの感情になった人は少ないと思いますが、傷ついた心の拠り所を求める人は多いと思います。
それは神様だけでなく、家族、恋人、友人、はたまた音楽などの芸術なのかもしれません。
人は無意識のうちに信じるものを探してしまう生き物なのではないでしょうか?
今日も読んでいただきありがとうございます!
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